其之五 「笑うヤムチャ 怒るベジータ」
ザーボンによって宇宙船に連れてこられた瀕死のヤムチャは新型メディカルマシーンで治療中であった。
「ふん…地球人の治療をしてやることになるとはな…」
「そうとうのダメージをうけていますから意識を取り戻すには少なくても1時間はかかるでしょう」
「新型のメディカルマシーンでもそんなにかかるのか!」
「なにしろこいつの自然治癒能力があまりにも低いもので…」
「ならばそのようにフリーザ様に伝えてこよう…」
そう言ったザーボンはメディカル室から去っていった。
それを見計らってヤムチャは目の前に居たアプールに向かって繰気弾を放った。
「ありがたいぜ……! この俺の回復力をみくびっていたようだな!!!」
騒ぎに気づいたフリーザとザーボンはメディカル室に走ったが、すでにそこにはヤムチャの姿はなかった。そして繰気弾にビックリして気絶しているアプールを見たフリーザは怒りのあまりアプールを衝撃波で消してしまった。
「ザーボンさん!!!早く探しなさい!!!!」
そして肝心のヤムチャはドラゴンボールが置いてある部屋に居た。
「5個すべて持っては逃げ切れん…ならば」 「おいっ!!!ひっかかったな!!!オレはまだ船の中だー!」
そしてヤムチャの繰気弾が宇宙船内で爆発する。爆発のスキにヤムチャは野球の助っ人バイトの時に学んだ強肩でドラゴンボールを投げまくった。
「よしっ!!!こんどはオレだっ!!!」
ヤムチャは見事に脱出に成功し、5個のドラゴンボールが落ちているであろう場所に着いた。
「あった…われながらすばらしいコントロールだ……!」
そんなことを呟いていたヤムチャの上空を最長老のところでドラゴンボールを受け取ったクリリンが飛んでいた。そしてクリリンの後ろに追跡しているベジータの姿もあった。
「ふ…ふははははは………!! なにからなにまでこの俺に運が向いてきやがったぞーっ!!!」
ヤムチャも二人を追うことにした。しかしそのヤムチャもザーボンに見つかっていて追われていたが、ヤムチャは浮かれていて気に気づいていなかった。
ヤムチャがブルマが待つカプセルハウスに到着した時はすでにクリリンとベジータが対立していた。そして後ろから追跡していたザーボンも到着した。
「そこのヘタレ地球人っ!隠しているドラゴンボールの場所を教えてもらうぞっ!」
そう言ったザーボンは変身してヤムチャに襲いかかった。ヤムチャは目をつむりその場にうずくまった。ヤムチャは死を覚悟していたが、しかしヤムチャが次に目を開いた時に飛び込んできたものはベジータの拳が腹に突きささっているザーボンの姿だった。
そしてエネルギー砲であっさりとやっつけてしまった。
「あ…ありがとう…」
ヤムチャは素直にベジータにお礼をした。
「カンちがいするんじゃない貴様なんぞ助けるか……貴様にはザーボンが言っていたドラゴンボールのありかを教えてもらおう」
ベジータはクリリンからドラゴンボールを奪いヤムチャを掴んで飛び立っていった。
ヤムチャも命が惜しかったのでなくなくフリーザから奪ったドラゴンボールのありかへ案内した。
「これで6個のドラゴンボールがそろった、あと一つか…」
ヤムチャは再び考えた。
ドラゴンボールは7つそろわなければ意味が無い、ならばベジータが7つのドラゴンボールが集まる瞬間……オレさまの狼牙風風拳でボールはいただきだ。
ヤムチャは過去に失敗してしまった作戦をここで実行しようと考えた。
「あのーベジータ様?」
「なんだ!」
「最後のドラゴンボールのある場所を…俺知っています」
「本当かっ!」
「ついて来て下さいベジータ様」
そしてヤムチャは例のあの村へと案内した。そこには平然とくらしているナメック星人が居た。
「行くぞ!」
ベジータとヤムチャは村に降り立った。
「なんだ…!?」 「また異星人だ…!」 「あ あいつは前に村を襲おうとしたヤツだ!」
「長老ってヤツはいるか! この俺がドラゴンボールをもらいにきてやった!!」
「帰るがよい、おぬしには邪悪なものが感じられる…」
「じゃあ死ね!」
そう言ってベジータは次々とナメック星人を殺していく。
「狼牙風風拳ー!!!!!」 「繰気弾ー!!!!!」 「魔貫光殺砲ー!!!!!」
一方ヤムチャも死にかけから全快したので戦闘力が多少は高くなっていたが、ナメック星人たちには通用しなかった。
するとヤムチャは戦闘をベジータに任せて家の中を物色していた。そしてヤムチャは家の中でドラゴンボールを発見した。
「ありました!!ベジータ様」
「これで全部そろったな。さあ戻るぞ。」
7つのドラゴンボールを手に入れて上機嫌のベジータ。しかし、5つのドラゴンボールを置いている場所へ行ってみると、5つのドラゴンボールは無くなっていた。
「な ないっ!!!どこにもドラゴンボールがないぞっ!!! ど どういうことだっ!!!!」
その時ヤムチャは気づいた。悟飯達がドラゴンレーダーで探索し、奪っていったのだと。
(ちくしょう…悟飯達め…俺の不老不死の願いが)
動揺するベジータにヤムチャは…
「おそらく混血サイヤ人のガキとパチンコ頭のヤツが奪っていったんですよ」
「なんだとーっ!あのガキども……! なめやがって!!ゆるさんぞぉーっ!!!」
怒り狂うベジータは悟飯達の気の方へ猛スピードで向かっていった。
案の定そんなベジータの速さに追いつけないヤムチャはベジータに紐をつけて引っ張って運んでもらった。
一方その頃悟飯達は悟飯の力を引き出してもらう為に最長老の所へ向かっていた。
しかし、二人もベジータがこちらへ向かって来ることに気づき、悟飯だけを向かわせてクリリンが足止めすることに…するとベジータとヤムチャがクリリンの目の前に現れた。
「さあ5つのドラゴンボールを返してもらおう」
「なんのことだ……」
「ん!? あの山の上に他にも誰か居るな…ボールを隠したのはあそこだな」
そう言ってベジータは紐でくくりつけられているヤムチャをひきずって最長老のところへと向かった。
そこでは悟飯の潜在能力を引き出し終わったところだった。そんな中、得体の知れない大きな力が近づいていた。
「悟空がとうとう来たんだーっ!!!」
「数が一つじゃないような…」
「悟飯、それは悟空が四身の拳を使っているからだ」
ヤムチャはそう答えたが、ベジータが…
「まっ…まさか…ギニュー特戦隊…!!!!!」 「こっ このオレにきさまらの隠したドラゴンボールをはやく渡せっ!!!」
「だまされるもんか……!! そんなことしたらおまえの思うツボだ…!」
「やつらを倒すにはオレを不死身にするしか道はないっ!!!」
「じゃ…じゃあヤムチャさんが不死身に…!」
「こいつではパワーはあっても足元がおるすだっ!!!」
さすがにヤムチャを不死身にすることは諦め、ベジータの言うとおりにするためにヤムチャ以外の一向は2つのドラゴンボールが置いてある場所へ向かった。
しかし、辿り着いた瞬間、ギニュー特戦隊が目の前に現れた。
ベジータは奪われないために2つのドラゴンボールをすぐに投げたが、バータに二つとも奪われてしまった。
「あいにくバータのスピードは宇宙一でな」
追い詰められたベジータ達、ベジータは悟飯らにボールを破壊するように指示する。
破壊しようとした瞬間二人の手にあった3つのドラゴンボールはグルドの手の中にあった。
「噂は本当だったか…グ…グルドは一瞬だが時間をコントロールすることができるという…」
7つのドラゴンボールを手に入れたギニューは部下達に始末を任せてフリーザの元へ飛んでいった。
いよいよ悟飯・クリリン・ベジータとギニュー特戦隊の闘いが始まる…
その頃ヤムチャはベジータに紐にくくりつけて飛んでいたため舞空術酔いで最長老の家で休息をとっていた。
次は、其之六 「ヤムチャか!?ギニューか!?」