其之三十九 「ヤムチャの行方」

 「あ・・・あれ!?・・・え!?」
麻酔銃によって眠らされていた悟飯が目覚めた。
悟飯は見慣れない風景を前に辺りを見渡す。
 「目覚めましたか悟飯さん、さっそくですがやって欲しい事があります」
 (ふぅ・・・どうやら悟飯さんには気づかれなかったようですね・・・)
安心した界王神は悟飯を引き連れて空へ飛び上がった。


一方悟空は悟飯の行方を調べるためにあの世の閻魔様の所へ来ていた。
 「なあ閻魔さん、孫悟飯てのが死んでここにやって来なかったか?」
 「・・・孫・・・・・・孫・・・いやあ来とらんぞ、お前の息子ならすぐ分かるはずだしな」
閻魔様の言葉に悟空は喜んだ。
 「それより、さっきすんごいのがここに来たぞ!お前の仲間のヤムチャってヤツだ!いや〜あいつがまた死ぬとは・・・これで4度目だから地獄に行かせてやったわい!」
閻魔様は嬉しそうに答えた。


閻魔様に別れを告げた悟空は直後に悟飯の気を感じた。
その場所へ瞬間移動して行ってみると、界王神界という聖域に辿り着いた。
そこには剣を振り回している悟飯と見守っている界王神の姿があった。
 「お、おとうさん!!!」
 「よう悟飯!生きていたようだな」
 「ボクがヤムチャさんにやられるわけないじゃないですかぁ」
 「それもそうだな」
悟空は少し微笑んだ。


地球では魔人ブウの攻撃によって人々や町の8割が消滅していた。
それと同時に悟天とトランクスのフュージョンも完成に近づいていた。
しかし、魔人ブウの方に変化が生じた。
無邪気だった性格が一変し、悪と変貌してしまった。
さらに、気を探す能力を身につけた魔人ブウが神の神殿へやって来た。
 「さあオレたたかうヤツをだせ」
魔人ブウの言葉にピッコロは地球人を犠牲にして時間を稼ごうとしたが、時間稼ぎとはいえない短い時間で地球人がほぼ全滅してしまった。
 「・・・分かった闘わせてやる、ついてこい・・・・・・」
ピッコロはこれ以上の犠牲を避けるために、精神と時の部屋で戦わせる事にした。


地球の出来事はあの世をはじめ、地獄まで伝わっていた。
 「な・・・なんて強さだ・・・・・・」
 「ふむ、私と違って再生能力に条件が無い・・・こいつは強敵だな」
 「どっちにしてもソンゴクウや地球に居るゴミどもはおしまいだな、ほっほっほ・・・」
地獄に落ちた、フリーザやセルといった悪党達が地球の様子が分かるテレビジョンを見ながら雑談をしていた。
 「ふ・・・そいつはどうかな・・・・・・」
 「な、何者だ!」
 「久しぶりだなフリーザ・・・」
 「お、お前は・・・ヤ・・・ぐあっ!!」
フリーザは自分の腹部を押さえながら悶絶していた。
 「貴様等には、この俺の実験相手になってもらう・・・・・・」
謎の男は不気味な笑みを浮かべた。

次は、其之四十 「地獄からの脱出」


SS  ヤムねば  前の話へ  次の話へ  HOMEへ戻る