其之三十八 「ピッコロの逃亡作戦はじまる!!」

ヤムチャの気が消えたのをピッコロ達は感知していた。
ピッコロは結果を見るといってヤムチャが自爆した場所へと戻っていった。
 「そうか・・・少々のダメージでは魔人ブウは再生してしまう、だからバラバラにしたというわけか・・・己の命を犠牲して・・・」
魔人ブウの肉片が散らばる周囲を見渡す。
するとかすかに声が聞こえた。
声の主はバビディであった。
バリヤーで爆発をしのいでいてかろうじて生きていた。
 (ふ・・・丁度いいな、奴を倒せばこの俺の手柄になる・・・・・・鮮やかにトドメを刺すか)
ピッコロは死にかけのバビディへ歩み寄った。
バビディまであと少しの所で異変が起こった。
散らばっていた魔人ブウの肉片が動き始め、一ヶ所に集まり始めた。
 (な・・・なに・・・!?死んでいなかったのか魔人ブウ・・・まずいぞ・・・ここで死ぬより、報告しに逃げた方が手柄になるぞ・・・そうだ逃げるぞ!)
ピッコロは恐怖し、猛スピードで逃げ帰った。


逃げてきたピッコロはクリリン達と共に神の神殿へ来ていた。
麻酔銃で眠らされた悟空とベジータも目を覚ましていた。
 「どうにかして魔人ブウは倒せないのか・・・」
Z戦士達は魔人ブウを倒す方法を必死に考えていた。
そして一人のある言葉で道が切り開かれた。
 「え〜と・・・メタモル星人という種族が得意とするフュージョンという技を使って倒したらどうでしょうか・・・?」
デンデがフュージョンの事について説明し始めた。


 「なるほど・・・フュージョンで二人が融合してとてつもない戦士となって魔人ブウを倒すわけだな・・・」
 「はいっ!技は私が教えます、1週間ぐらいで技は会得できると思いますが、それは精神と時の部屋を使えば大丈夫です」
 「ちなみにフュージョンってどんな技なんだ?」
 「え〜とですね・・・まず二人がある程度の距離をおいて立ちます、そしてこうします!腕の角度に気をつけてくださいね〜」 「・・・フュー・・・腕を反対にしながら二人が近づきます、このとき動かす足は三歩ぶんです」 「ジョン!手はグーに変えます!やはり足の角度に気をつけてください・・・」 「はっ!!!こうして二人の指を合わせます、またまた足の角度に気をつけてくださいね、とくに外の足をピーンと伸ばす所を忘れないように」
 「・・・・・・・・・・・・」
沈黙が流れる、ただ一人除いて・・・
 「すげぇ!かっこいいぞデンデー!!」
 「そうでしょう!そうでしょう!」
悟空とデンデが手を繋いではしゃいでいた。
 「よしっ!オラ、フュージョンやるぞ!!」
 「一人目は悟空さんですか・・・だとすると相手はベジータさんしかいませんね」
デンデの言葉にベジータが反論する。
 「オ・・・オレが・・・か!?冗談じゃない!カカロットなんかと融合できるかあーっ!!」
ベジータは内面ではああ言っているが、本心ではあんなかっこわるいポーズをとりたくないと必死であった。
 「そ、そ・・・そうだ!トランクスとカカロットのガキがフュージョンすればいい!今は俺達よりも若い奴等に任せた方がいい!!今後のためにもだ!!!」
そのベジータの言葉に一同は納得した。
 (ふぅ・・・やばかったぜ・・・・・・あんなポーズ死んでもやりたくないぜ!)
ベジータは内心ホッとしていた。


一方、読者の皆様達は完璧に忘れているであろう界王神は、瀕死状態で悟飯の元へ辿り着いていた。
 「や、やっと見つけましたよ悟飯さん・・・さあキビト!界王神界に参りましょう!!」
しかし周りには悟飯と界王神以外は誰も居なかった・・・
 「そうかキビトは死んだんだっけ・・・さてどうやって界王神界へ帰ろうかな・・・・・・」
キビトを失った界王神は全くの無力であった。
そこで界王神がとった行動は電話であった。
 (プルプル〜プルプル〜・・・ガチャ!)
 『はぁい・・・占いババです〜・・・』
 「あ・・・あのお・・・界王神という者ですが、ぜひ界王神界まで送って貰いたいのですが・・・」
 『それは一千万ゼニー頂きますよ』
 「えっ!もう少し安くなりませんかねぇ〜?」
 『ダメです、ビタ一文まけられません!』
 「わ、わかりました・・・では場所を言います・・・KAIの1041の地点のあたりです・・・はい・・・そうです・・・お願いします」
 (悟飯さん・・・界王神界に着くまで眠っていてくださいね・・・起きてしまったら界王神としての威厳が・・・・・・)
界王神は悟飯が起きないように願っていた。

次は、其之三十九 「ヤムチャの行方」


SS  ヤムねば  前の話へ  次の話へ  HOMEへ戻る