其之三十 「ニューヒーロー誕生?」

元の時代に戻れたヤムチャであったがすでにセルとの闘いから7年の歳月が流れていた。
平和が続くと愚かなも者が増え始めてくる・・・人間とはそういうものだ・・・
そして平和を守るためにヒーローが現れた。その名もグレートサイヤマン。正体は孫悟飯であった。
ヒーローが現れると必ず嫉妬する者が増え始めてくる・・・ヤムチャとはそういうものだ・・・


 『今日もグレートサイヤマンの活躍により見事に銀行強盗逮捕をする事ができました・・・』
ラジオから流れてくる明るいニュース。未来から帰ってきたヤムチャには不愉快であった。
 「何がグレートサイヤマンだ!ださい名前のヒーローだ・・・俺がヒーローになればもっと格好良く・・・・・・そうだ!!」
ヤムチャは何かを思いつき空へ飛んでいった。


辿り着いた所はカプセルコーポレーションであった。
 「ふーん・・・グレートサイヤマンに負けないヒーローへ変身をね・・・」
タバコを持ったブルマがヤムチャを見ながら喋った。
 「何かいい方法は無いかブルマ?」
 「あるわよ あたしは天才だもん、ヒーローに嫉妬するなんていかにもヤムチャらしいわね。適当に時間を潰していて」
(グレートサイヤマンの正体が悟飯君だって言わないほうがよさそうだわ)ブルマはそう思いながら研究室へと向かった。


ヤムチャは変身スーツが出来上がるまでの間、時間を潰すためにカプセルコーポレーション内を彷徨っていた。
 「何年もここに住んでいたのに、広すぎて未だによく分からないな・・・」
ヤムチャは完璧に迷子になっていた。すると前の方からトランクスが歩いて来た。
 「オジサン誰?」
 「オジサンとは酷いな。まぁいいや、オジサンはなぁ〜君の母さんの愛人だ」
 「えっ、アイジンって何?」
ヤムチャがトランクスに愛人の意味を教えようとした時であった。そこへベジータが現れた。
 (ゲー!!ベ・・・ベジータ・・・ま・・・まずい・・・聞かれたか・・・・・・)
ヤムチャは冷や汗をかきながら挨拶した。するとベジータはヤムチャの肩を掴み話し始めた。
 「カラダがなまってるぞ、いくら足元がおるすだからといっても訓練はしておけ」
怒られると思っていたヤムチャはその言葉で少し安心し、うなずいた。しかしヤムチャの肩にはベジータの掴んだ痕がハッキリと残っていた。


 「この赤いボタンを押せばいいだな?」
ヤムチャが完成した変身時計を装着して変身しようとしていた。
 (悟飯さんのは格好悪かったけど、今度のはどんなのだろう・・・?)
トランクスは期待と不安でヤムチャを見守っていた。ボタンを押すとヤムチャに変身スーツが装着された。
 「おっ!!格好いいじゃないかーっ!!」
狼をイメージとしたヘルメット、全身狼色をしたスーツを装着したヤムチャは喜んでいた。
 (お母さんの趣味っていったい・・・・・・)
トランクスは戸惑っていた。
 「ありがとうなブルマ!!」
ヤムチャはブルマにお礼を言うと空へ飛び上がった。
 「また来てねバイバーイ!!」
 「えっ・・・ト・・・トランクス!!!」
 「おう、また来るぜーっ!」
 「そんなぁ〜・・・・・・」
ブルマはヤムチャの言葉を聞くと地面に座り込んだ。


 「ふっふっふ・・・これであの憎きグレートサイヤマンをやっつける事ができるぜ!!」
ヤムチャは浮かれ気分でサタンシティ上空を飛んでいた。すると地上で女性が男数人に囲まれているのを発見した。
 「女性のピンチだ!!もう変身しているがへんしーん!!!つあっ!!!」
ヤムチャはその場所へと降り立った。一同の視線が変身しているヤムチャへ集まった。
 「こら〜!そんな羨ましい・・・じゃなかった、女性が嫌がっているじゃないか!!放しやりなさい!!」
 「なんだと〜まぬけな格好しやがってこの変態野郎が・・・・・・」
 「なんだ、てめえはっ・・・!?」
ナイフを持った男達がヤムチャに歩み寄って来た。
 「ふっふっふ・・・それは・・・次回で教えてやる」
ヤムチャは自慢げに語った。

次は、其之三十一 「ヤムチャ緊急出動!!」


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