其之三 「あぶない3倍界王拳と9倍狼牙風風拳」
ヤムチャがやっと戦場に辿り着いた頃には悟空の3倍界王拳によってやられているベジータの姿があった。
「ぜったいにゆるさんぞおおお………もうこんな星などいるもんか!!!!地球もろともこなごなに打ち砕いてくれるぞーっ!!!!!」
空高く飛んでいくベジータ。
「よけられるものならよけてみろ!!!! きさまは助かっても地球はコナゴナだーっ!!!!!」
(自分も死ぬじゃねーか!)
ヤムチャはそう心の中で思った。
「考えやがったな!!!ちくしょう!!!!!」
(気づけよ悟空ー!)
ヤムチャはサイヤ人に知性は無いなと感じだ。とうとう地球をコナゴナにできるギャリック砲と3倍界王拳かめはめ波のぶつかり合いが始まった。
そんな時ヤムチャは思った。ギャリック砲を撃っているベジータはスキだらけだ。これなら俺がトドメをさせるかもしれない…そういってヤムチャはベジータに向かって繰気弾を投げる。さすがのベジータも避ける事が出来ずまともに喰らってしまう。
「お…おのれ こ…この くそヤロー…!!」
「ふははははっ どうしたベジータさんよ! 反撃してみやがれー!」
その言葉にベジータは気をとられていた。そんなベジータの一瞬のスキを悟空は見逃さなかった。界王拳を4倍まであげてかめはめ波の威力を高めてベジータを空の果てまで吹っ飛ばした。
「やったぜ悟空!俺のおかげだな。」
ヤムチャはどうしても手柄が欲しいようだ。しかしベジータはまだ生きていた。そしてベジータはとっておきの大猿変身で勝負を賭ける。さすがの悟空も3倍界王拳で力を使い果たしていた。一方ヤムチャは岩場にヤジロベーと一緒に隠れていた。
悟空の気が残りわずかになってしまったその時!ヤジロベーが飛び出してベジータのシッポ切ったのだった。
そんなベジータが大猿から元に戻っていく姿を見てヤムチャは岩場から飛び出していた。しかしそれをベジータが見て…
「オレのシッポを切ったのはきさまだな…望みどおりぶっ殺してやるぞーっ!!!!」
「いえっ…切ったのはオレではなくあそこにいるヤジロベーというヤツで…その…」
もはやベジータは何を言っても無駄な状態であった。ヤムチャに襲いかかるベジータ。ここでヤムチャ対ベジータの強襲サイヤ人編最後の戦いが始まった…
「ちくしょうこうなったら狼牙風風拳ーを9倍まであげるしかねえ……!!」
「無茶だヤムチャ! からだがぶっこわれるぞー!!」
悟空の忠告を無視してヤムチャは狼牙風風拳を9倍まであげる。
「たかが悟空の3倍だぁー!」
そしてヤムチャはベジータに立ち向かっていく。さすがのベジータも疲れからか、ヤムチャの攻撃が効いている様だ。しかしヤムチャの9倍狼牙風風拳もわずか12秒できれてしまう。
「まったく…雑魚どもがてこずらせやがって…これで終わりだ−!」
ベジータがそれを見てトドメを刺そうとする。しかしヤムチャが闘っている間に悟空は切り札の元気玉を作っていたのだった。
「くらえーっ!ベジータ!!」
「悟空のヤツ……じぶんだけでいつのまに繰気弾を…」
ヤムチャは大きな勘違いをしていた。
元気玉がベジータに向かっていく…しかし当たる寸前のところでベジータに避けられてしまう。さらにその元気玉がヤムチャがいる方向へ。
(はねかえせヤムチャっ!!!!そいつは味方だっ!!!!悪の気がない者ならはねかえせるはずだっ!!!!)
悟空がヤムチャの心の中に話しかける。
「手柄は俺のものだー!!!!」
そう言ってヤムチャは両手を突き出して元気玉をはねかえそうとする。しかし元気玉ははねかえることもなくヤムチャに当たって爆発してしまった。ヤムチャは元気玉の威力で空の彼方に消えてしまった。
「なかなかの技だ…しかしあたらなければ意味が ない………きさまら雑魚どもの負けだ!!!」
そう言ってベジータは爆発波の構えをとる。誰もが死を覚悟したその瞬間!空へ吹き飛ばされたはずのヤムチャが地上へ降りてきたのだった。
「なんと!!!!舞空術だーっ!!!!」
Z戦士達全員が同時に叫んだ。
「くらえ!!!偽・ヤムチャ・リベンジャー!!!!」
この技はヤムチャの頭をベジータの頭に直撃させる必殺技であった。さすがのベジータも意識が朦朧しはじめ、ひきかえすことを決意。
そしてやってきた宇宙船に乗り込もうと這いつくばって移動する。
それに気づいたクリリンは近くにあったヤジロベーの刀でベジータにトドメをさそうとしたそのとき…
(待ってくれーっクリリン!!!!)
クリリンの心の中に悟空が話しかけてきた。
(そうだ待てクリリン、俺がトドメをさす!)
かろうじて生きているヤムチャも心の中に話しかけてきた。
(クリリン…そいつをいかせてやってくれ…)
「正気かよ悟空!いまみのがしたりしたら体力を回復させてまたかならずやってくるぞ…!!」
(その時はベジータを超える実力を身につけて倒してみせる…!!たのむ…)
「悟空!約束してくれ…こんどんときはぶっちぎりのパワーでやっつけちまえよ!!」
(ああ……!)
「よく覚えておけゴミども……その甘さが命取りになることを……次は奇跡はないぞ……」
そう言ってベジータは宇宙船に乗り込み宇宙へと去っていった…
両者とも失うものが多かった一つの死闘が終わった…しかしこれは新たなる死闘への幕開けだったのだ………
次は、其之四 「ナメックがいっぱい!!」