其之二十八 「ヤムチャまるごと超決戦」
「バ・・・バカな・・・なんでヤムチャが二人いるんだ・・・・・・」
人造人間達は動揺していた。
「スキだらけだ!!狼牙風風拳ーっ!!!!!」
未来ヤムチャの狼牙風風拳が17号にヒットし、ガレキの山へと吹っ飛ばされた。
ガレキの山から出てきた17号を見て18号は笑っていた。
「この服装は気に入っているんだ、ボロボロにされちゃムッとくるな・・・」
「ゴチャゴチャ言っていないで全力でかかって来るんだな、オレはそこのヤムチャのようにあまくはない・・・」
「えらそうなことを言ってくれるじゃないか・・・18号、手を出すなよ!!」
未来ヤムチャと17号の闘いが始まった。18号は17号の言葉通り、二人の闘いを見物していた。
「高見の見物とはいい身分だな!!」
18号の前に忘れ去られていた過去ヤムチャが現れた。
「繰気弾!!!」
繰気弾が18号に直撃する。しかし右手で繰気弾のダメージを抑えていた。
「少しは効いたよ・・・」
18号は笑みを浮かべ右手からエネルギー波をヤムチャに向かって放った。ヤムチャは避ける暇も無くやられてしまった。
一方未来ヤムチャは17号と死闘を演じていた。しかしヤムチャに疲れが見え始めていた。
「スタミナが切れてきたようだな・・・オレのエネルギーは永久に減らない・・・勝負はオレの勝ちだ!」
17号が未来ヤムチャに襲いかかる。するとヤムチャは繰気弾の構えをとった。
「なにかと思えばここにきて繰気弾か当たらないと意味がないぞ、最後の悪あがきか・・・」
17号が高笑いしているとヤムチャが17号の前へ現れた。
「なに!?」
「波ーっ!!!!!」
繰気弾が爆発を起こす。さすがの17号のダメージを喰らって地面に倒れていた。
「瞬間移動繰気弾で死なないとは、やはりタフだな・・・」
未来ヤムチャはトドメを刺そうと17号に歩み寄る。しかし後ろから18号に殴りつけられ地面に倒れる。
「もう容赦はしないよ、死ね!!」
18号がエネルギー波を放とうとする瞬間、18号が爆発した。
「な、なんだ・・・18号が・・・・・・」
一同はその光景を目の当たりにして呆然としていた。すると、一同の目の前にトランクスが現れた。
「人造人間!貴様等もこれまでだ!!今のは殺された仲間達の・・・そして今度は・・・悟飯さんのカタキだ!!!」
トランクスは17号も同様に気弾で消して去ってしまう。
「ふうっ・・・やはりヤムチャさんでしたか・・・」
超サイヤ人から戻ったトランクスはヤムチャに話しかけた。
「トランクスか強くなったな・・・すまなかった・・・宇宙へ行ったのは逃げたのではなく修業するためだったんだ」
「いえ、こうして戻ってきて人造人間達と闘ったではないですか・・・死んだ仲間達もきっと許していると思いますよ」
「ところで、あそこに倒れているヤツは一体誰なんだ?」
トランクスは未来ヤムチャが指差した所に視線を移す。すると過去ヤムチャが倒れていた。
「あれ?ヤムチャさん・・・あなたもヤムチャさんで・・・どうなってるんだ・・・・・・」
「あれは・・・ヤムチャだな・・・・・・」
しばらくして過去ヤムチャが目覚め、過去ヤムチャが未来へ来た理由を話した。
すぐにでも過去へ帰りたかった過去ヤムチャであったが、タイムマシンの往復エネルギーが溜まるのは時間がかかるらしく、しばらく未来で過ごすことになった。
「それにしてもソックリねぇー」
ブルマが二人のヤムチャを見て喋る。
「こうなると呼ぶ時大変ですね」
トランクスが困りながら答える。
「じゃあ、過去から来たヤムチャを『Pヤムチャ』、この時代のヤムチャを『Fヤムチャ』と呼びましょう」
「おい!ブルマ!!なんでオレがPヤムチャなんだ?」
ブルマの発言に過去ヤムチャことPヤムチャが質問する。
「過去を英語で現すと『past』だからよ」
「そんな安易な・・・」(てっきりパーフェクトヤムチャかと思ったのによ・・・)
ヤムチャが二人という不思議な生活は3年余りも続いた。3年でタイムマシンの往復エネルギーも溜まり、人造人間を倒せた事を過去の時代のZ戦士達へ報告に行こうとしていた。
「この時代の生活もこれで終わりか・・・楽しかったな・・・・・・」
過去ヤムチャがタイムマシンを見ながら、これまでの思い出を振り返っていた。
「おいっ、Pヤムチャ!荷造りは終わったのか?」
未来ヤムチャが過去ヤムチャへ歩み寄っていった。それと同時に二人は怪しい気配を感じていた。
「そこにいるのは分かっているぞセル!」
未来ヤムチャが叫んだ。
「オレを殺し、タマゴに戻ってタイムマシンに乗り、過去へ行って17号と18号を吸収するつもりなんだろ?完全体になるために・・・」
過去ヤムチャの言葉に隠れていたセルは動揺していた。
『その計画は失敗だ、そしてこれですべてが終わる!』
二人のヤムチャは同時にセルに向かって叫んでいた。
次は、其之二十九 「ヤムチャに平和を・・・」