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其之二十 「ヤムチャのバランス」

完全体セルの力は凄まじいものだった・・・ベジータ、そしてトランクスまでもが倒されてしまった。
残ったクリリンとヤムチャは絶体絶命の危機を迎えていた。
 「クリリン・・・ベジータとトランクスをつれて武天老師のところにでも行っていろ! そして仙豆を与えてやれ!!」
 「だけど いいのか!? ヤムチャさんの分の仙豆もちゃんとあるのか!?」
 「大丈夫だ 絶対に勝つからな」
ヤムチャは自身に満ち溢れていた。クリリンはヤムチャに言われたとおり、ベジータとトランクスを担いで闘いの場から去って行った。
 「お前を殺すぞ セル・・・!」
 「強気なセリフだなヤムチャ・・・」
ヤムチャとセルがお互いの距離を近づけていく。
 「狼牙風風拳ーっ!!!!!」
ヤムチャが先制の狼牙風風拳を放つがセルに避けられ、岩場に吹っ飛ばされる。


 「お前には真の力がある・・・違うか?」
 「いいだろう これからみせるのが・・・本当の力だ・・・・・・!」
ヤムチャが力を開放する。
 「なるほど・・・たしかにすばらしいパワーだ・・・だがそれではこの私には絶対に勝てない・・・・・・」
ヤムチャはセルの言葉がただの強がりにしか感じなかった。
 「根拠の無い強がりを言いやがって! 狼牙風風拳ーっ!!!!!」


 「だあっ!!!」 「おらっ!!!」 「くそっ!!!!」
ヤムチャの狼牙風風拳は全てセルには当たらなかった。
 「は・・・はは・・・なんてことだ・・・このオレがまるで赤ん坊扱いじゃないか・・・・・・」
 「本当の力を見せると言っておきながら さらにパワーに頼った変身をするとな・・・パワーを上げても足元がおるすではスピードが殺されてしまうことを理解していなかったようだな・・・バカだお前は・・・」
ヤムチャはセルの言葉にやっと自分がやろうとしていたことの愚かさを知った。


セルはヤムチャに「武道大会を開く・・・詳しいことはテレビ放送を通して知らせる」と言い残して飛んでいった。
そして翌日言葉通り、セルがテレビに出てきた。このテレビ放送は地球全体を恐怖で包み込んだのである。
それと同時に、悟空と悟飯が精神と時の部屋から出てきた。
そして彼等達にいままでのいきさつを話す。悟空はセルが提案した武道大会について「面白いことを考えやがったな・・・」と答えていた。
 「もう一度、精神と時の部屋を使うがいい・・・このあとはオレとヤムチャが入り、次はベジータが、そしてトランクス・・・それからまたお前達が入れ」
Z戦士達全員がヤムチャのほうを見る・・・
 「ふん てめえらだけ強くなっていくのはこのオレさまのプライドが許さないからだ」
ヤムチャはZ戦士達に向かって言い放った。
 「てめえにプライドなんてものがあったのかよ・・・」
悟飯は小声で呟いた。

次は、其之二十一 「ヤムチャとピッコロ大魔王」


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