其之十七 「ヤムチャな予感」
カメハウスから飛び立ったヤムチャとトランクスはジンジャータウンへと向かっていた。その途中で、また新たな気の存在に気づいた。それが神と融合したピッコロとは二人は知らなかった。
一方ピッコロは謎の化物と戦闘中であった。
「答えろ!!!きさまをタイムマシンでこの時代に送り込んだのは誰だ!!」
しばらく黙った後、謎の化物は口を開いた…
「送り込んだのは私自身だ…それにしてもきさまがタイムマシンのことまで知っていたのは驚きだぞ…だが……こういうことまでは知ってはいまい……」
そう言った化物は両手を前に突き出す。
「か…め…は…め……」
ピッコロは化物の行動に動揺していた。
「波ーっ!!!!」
化物の両手からかめはめ波が放たれる。間一髪で避けたピッコロであったが化物につかまり、左腕にしっぽを突き刺される。ピッコロも逃れようと反撃し、地上へ降りる。しかし、ピッコロの左腕は生体エネルギーを吸い取られて干からびていた。
「これではきさまの勝ちであろう…吸収される前にぜひきかせてくれ…きさまは何者なのだ」
「わたしの名は『セル』人造人間だ……」
化物であるセルが自分の事について語り始めた…
「ヤムチャ…ピッコロそしてベジータの細胞はベジータ達が地球にやってきたときの闘いで採取した…」
「ヤムチャのかめはめ波か…どおりでいまのかめはめ波はたいしたことなかったわけだぜ…」
そしてセルの過去に来た最大の理由は人造人間17号と18号を吸収して完全体になることであった。セルの時代の未来ではトランクスに17号と18号は破壊されていたためであった。
「最後の質問だ!ヤムチャの細胞を採取した理由はなんだ!!」
「スパイロボットが孫悟空と間違えて採取してしまったのだ…」
セルは悲しげに語った。
「なるほど…すまなかったなおかげで謎がすべて解けた…」
ピッコロは自分の左腕をちぎり、左腕を再生させた。
「完全体とやらにさせるわけにはいかんぞ……」
ピッコロは笑みを浮かべた。
ピッコロがセルに攻撃を仕掛けようとした時、上空にヤムチャとトランクスが現れた。
「この状況ではおまえにとても勝ち目があるとは思えんがな…逃がしはせん…さっきの程度のかめはめ波ではどうしようもない」
「かめはめ波!? こいつオレのかめはめ波が使えるのか!?」
ヤムチャはピッコロの言葉に驚いていた。
「かめはめ波だけではないぞヤムチャ、その気になれば繰気弾や狼牙風風拳さえできるだろう……17号と18号は必ず手に入れて見せる!!」
セルは両手を素早く顔に近づける。
「太陽拳!!!!」
辺りが光に包まれる。3人は目が眩んでしまい、逃げるセルを追うことが出来なかった。
「た…太陽拳は天津飯の技じゃなかったのか!!」
「太陽拳はそれほど難しい技じゃないぞピッコロ〜 オレだってできるんだぜぇ〜」
ピッコロは自慢げに語るヤムチャを殴りつけ、空からセルを探そうとするが気配を消していてセルがどこにいるのか分からなかった。
しばらくしたあと天津飯とベジータがやってきた。そしてピッコロはZ戦士たちに、ここで起こった出来事を話し始めた。
その事を聞いたZ戦士たちは驚きを隠しきれなかった。ただ一人を除いて…
「合体したいならさせてやればいいだろう!手柄を貰える相手も減って手間がはぶけるってもんだ…」
「あまくみるなよヤムチャ まったく手に負えなかった17号たちをセルは遥かに超えるというのだぞ」
「このオレにえらそうなクチをきくんじゃねえっ!!!人造人間より先に消されたいか!!!」
怒りをピッコロにぶつけるヤムチャ。
「そうしよう」
ピッコロはヤムチャに向かって魔光砲を放つ。ヤムチャはその気弾に押されて空の彼方へと消えていった。
そして、セルが現れてから3日が過ぎていった………
すると心臓病で苦しんでいた悟空が復活していた。悟空はベジータと同じく超サイヤ人の壁を越えようとしていた。
悟空は悟飯やベジータ、トランクスをつれて神様の神殿にある1日で1年分の修業ができるという精神の時の部屋へ向かった。
最初はベジータとトランクスの二人が入ることになった。
そしてベジータとトランクスが精神と時の部屋に入ってまもなく まる1日が経とうという頃…カメハウスに人造人間たちがやってきた。
「よう 孫悟空はいるかな?」
「とっとと帰るんだな孫悟空はここにはいない!」
「らしいな…どこにいるか教えてもらおうか…教えなければ無理にでも吐かせるつもりだが」
「ではやってみるんだな むこうに誰もいない島がある、そこでやろう…」
ピッコロは17号たちをむこうの島へと誘導した。そこでピッコロは神と融合した力を解放し、17号に闘いを挑む。
ピッコロと17号の闘いは一進一退の攻防戦であった。しかし、その闘いがある者を呼び寄せていることは誰も知るよしもなかった。
次は、其之十八 「忍びよるヤムチャ」