第5話 「受け継がれる遺志」
3つ目のドラゴンボールがある星へ到達したヤムチャたち。
今度も簡単に手に入ればと思う彼らであったが、果たして・・・・・・
(ピピピッ ピ―――ッ)
機械音が鳴り響く、音に気づいた者が奇妙な機械を操作する。
「ん? 探索部隊が帰って来たのか!?」
「だがそれにしては早すぎる・・・」
モニターに映し出された情報は二人を混乱へと導く。
「ん・・・お、おい・・・このレーダーを見ろ!」
一人が叫ぶ。
そのレーダーには2つの反応が記されていた。
「これはドラゴンボールの反応!? 我々の他にも集めているやつが居るのか・・・」
「よし、偵察部隊に連絡だ!!」
「了解!」
一方ヤムチャたちは無事に着陸し、外へ出ていた。
「そうやらあの大きな建物の中にありそうです」
ギルに内蔵されているレーダーを確認するトランクス。
「じゃあ早く行きましょう!」
勢いよくパンが飛び出す。
「!? パン待て!あっちから誰かが来る・・・」
飛び上がろうとしたパンは立ち止まり、叫んだ悟飯を見つめる。
「弱い気だ・・・たぶんこの星の人だろう・・・・・・」
ヤムチャたちは固唾をのみながら待つ、すると気の持ち主が姿を現す。
気の持ち主たちはその星の者である事は間違いないだろう。
しかし手に武器を持っている・・・明らかにヤムチャたちは歓迎されてはいない。
「お前たち何者だ?」
おそらくリーダーだろう、その者がヤムチャたちに語りかける。
そしてトランクスが直ぐに答えた。
「え、え〜と・・・オレたちはドラゴンボールという物を探しにこの星へ来たのですが・・・・・・」
トランクスの言葉にこの星の者たちは笑みを浮かべた。
そして片手に持っている武器をヤムチャたち向けた。
「やはりな・・・ならばそのドラゴンボールという物をこちらへ渡してもらおう!!」
一斉に光線が放たれる。
巧みに交わす一同、しかしヤムチャは放たれた光線が直撃し悶絶していた。
「いきなり何するんだ!」
悟空は星の者たちを睨みつける。
「父さん、どうやらこいつらもドラゴンボールの事を知っているみたいです」
「さっさと渡しやがれ!」
再び光線を放つ星の者たち。
その行動についに怒った悟空は光線の間をすり抜け、攻撃を加えた。
普通のパンチだったが威力は星の者にとっては脅威であった。
「・・・全員!退避!退け!退けぇー!!」
逃げる星の者たち。
しかし、逃げる方向にパンと悟飯が立っていた。
「逃がさないわよ〜、あんたたちにはドラゴンボールの事を教えてもらわないと・・・」
指をポキポキと鳴らすパン。
星の者たちは観念したのか、逃げる事を諦め地へ足を降ろした。
「た、助けてくれ・・・」
ヤムチャは忘れ去られていた。
大きな建物に辿り着いたヤムチャたち。
すると大きな扉が勝手に開き始める。
「入って来いということか・・・」
ヤムチャたちは警戒しながら建物内へ入る。
全員が入ったところで扉が閉まり、暗闇に閉ざされた。
「な、何も見えないぞ・・・」
「私、暗いところ嫌だぁ〜・・・・・・ちょ、ちょっと!誰よ、私のおしりを触るのは!!」
暗闇の中、いろいろな所で声が行き交う。
しばらくすると辺りに光が照らされる。
当然パンのおしりを触っていた人物にも光が照らされ姿が見えた・・・ヤムチャであった。
お約束どおりヤムチャは悟飯とパンに半殺しにされました。
「ようこそ!地球のみなさん」
瀕死状態になったヤムチャへの攻撃が終了したと同時に声が聞こえた。
「誰だ!? どうしてオラたちが地球から来たと知っている!!」
悟空が叫び辺りを見渡す、しかしそれらしい人物はそこにも居なかった。
「ほっほっほっ・・・他にも知っていますよ、あなたは地球人ではなくサイヤ人である事も・・・」
悟空をはじめ一同驚く、サイヤ人という単語を知る者は少ない。
なぜならサイヤ人は少数民族、現在では悟空とベジータしか純粋なサイヤ人は居ない。
それなのにサイヤ人の事を知っているという事はサイヤ人に滅ぼされた星の生き残りの者、もしくはサイヤ人という民族を何らかの形で知った人物。
「おめえは誰だ!?正体を見せろっ!!」
「落ち着いて父さん、それにこの声・・・どこかで聞いた事ないですか?」
冷静さを失っている悟空をなだめる様に悟飯が喋る。
「ああ、どこかで聞いた事がある声だ・・・だけど・・・あいつはもう死んでいるはずだ」
「確かに、きさまらが思っている人物は死んだ・・・だがその人物の細胞からオレは生まれた」
声と共に遠くにある扉から姿を現した。
「お、おめえは・・・フ、フリーザ!!」
現れた者はフリーザによく似た人物であった。
「オレはフリーザの息子であるロワーフ・・・父の遺志を継ぐ者だ!」
次回 「ヤムチャVSロワーフ」