第4話 「グレてやる! ヤムチャの家出」

オッス!オレヤムチャ。
前回ロボットのハロ・・・じゃなかったギルが仲間になったが、そいつはオレの寝床と居場所を捕りやがった。
ロボットの分際で人間様の場所を捕るとは何事だ!
オレはギルを破壊しようと何度も攻撃を試みたが、すべて悟飯の手によってオレが破壊されるはめに・・・
もう我慢の限界だ!
という事でオレは補給のために着陸した星にて家出をすることを決意した。
弁当〜水筒〜準備はOK!
大量の荷物を持ってオレは宇宙船を飛び出した。



しかし、この星で家出をしたのは間違えだったかもしれない。
灼熱の太陽がギラギラと輝くこの星。
そして雲ひとつ無い青空が広り、容赦なく紫外線がオレの体に襲いかかる。
「あ、あつ〜・・・み、みず〜・・・」
歩いてたったの3分しか経ってないが、持ってきた水筒の中は軽かった。
「もうだめだ・・・」
オレは砂漠地帯に倒れこんだ。
倒れこんでも暑さは変わらない、むしろ熱を持った砂が肌に痛みを運んでくる。
「こ、ここで・・・オレが死んだら・・・みんな悲しむだろうなぁ・・・・・・今頃みんなは・・・オレの事を探しているはずだ・・・・・・」
意識が薄れる、オレはたわ言をただ喋り続けていた。



「悟空さん!この近くに水がある所がないか探しに行ってくれませんか?」
トランクスがモニターの水残量を確認しながら悟空に頼みこんでいた。
旅をしていく上で水は大切なものである。
ましてや悟空たちの宇宙船の燃料は水であるため適度の補給が必要であった。
水残量は半分を下回っており、早期の供給が望ましかった。
「よしっ、悟飯!パン!一緒に探しに行くぞ!!」
「分かったよ父さん!!」
「まかせなさい!」
悟空の後ろを二人が追いかけた。
しばらく飛び、悟空が後ろを振り向きながら二人に問いかけた。
「そういえば誰か忘れてないか?」
「気のせいだよ父さん・・・」
悟飯は即答し、そして何事も無かったように水を探し始めた。



「オレはここで死ぬのか・・・」
ヤムチャはまだ倒れていた。
「ああ〜ラーメンが食べたい・・・」
倒れながらヤムチャは目の前にラーメンがあるかのように手で砂を掴んでいた。
すると何かを掴んだ手ごたえがあった。
それはなんと2つ目のドラゴンボールだった。
「いただきます〜♪」
幻覚を見ているヤムチャは掴んだドラゴンボールはおにぎりに見えていた。
ドラゴンンボールを手に入れた事に気づかないヤムチャ、そして迫り来る敵の存在にも気づいていなかった。
「ん?何だか体が引き寄せられているような・・・」
辺りの砂が振動し、ヤムチャの体は何かに引き寄せられるように動かされていた。
地中から凄まじい音が鳴り響く、地中で何かが動いていた。
「ひっ、ひゃあ〜!ヤ、ヤバイ!オレの長年の勘が言っている・・・逃げねば!」
ヤムチャは只ならぬ気配を感じ、その場から立ち去ろうと空へ飛び上がった。
するとそれを待っていたかのように地中から巨大な生物が外へ這い出てきた。
「な、なんだあれは・・・巨大な芋虫か?」
探索するヤムチャに巨大な生物は口を大きく開き襲いかかって来た。
生物の動きは遅かったのでなんとかかわすヤムチャ、しかし後ろからもう1匹が襲いかかる。
ギリギリでかわすヤムチャ、そして辺りを確認する・・・
ヤムチャは7匹の巨大な生物に囲まれていた。
久しぶりの獲物なのだろうか巨大な生物の口からは体液が出ていた。
「このヤムチャ様を食べようというのか・・・らな仕方が無い・・・・・・」
ヤムチャは覚悟を決めたのか拳を強く握り締めた。
「さらばだっ!!」
ヤムチャは額に指を当て瞬間移動を試みた。
しかしヤムチャは移動する事ができなかった。
「あ、あれ?おかしいな・・・えいっ!とうっ!やあっ!」
何度やっても同じ場所へ移動するだけであった。



「ははは・・・」
ヤムチャはこの状況で笑うしかなかった。
「キシャアー!!」
巨大な生物が一斉にヤムチャへ飛びかかった。
空へ逃げようとも何匹かがそれを邪魔していた。
また走って逃げようにも囲まれていてそれも不可能であった。
「ああ・・・たった4話でオレは1回目の死を経験するのか・・・・・・」
ヤムチャは観念したのか目を閉じた。
容赦なく襲いかかる巨大生物。
しかしヤムチャを食べようとした時、生物たちの動きが止まり、やがて地へ倒れた。
空中には丸い球体の様な物体が浮かんでいた。
その物体は失神しているヤムチャの元へ歩み寄ってきた。



(サラサラサラ・・・)
「う・・・う〜ん・・・・・・」
妙な音でヤムチャは目を覚ました。
周りの状況を確認すると自分が倒れている場所には草が生えていた。
近くには水が流れていた。
「ここはオアシスか?」
ヤムチャはやっと自分の居る場所に気づいた。
位置確認が出来たヤムチャの元へさっきの球体物体が飛んできた。
「お、お前はギル!」
ヤムチャを助けた人物・・・もといロボットは憎きあのギルであった。
「ギルルルル〜」
「そうか・・・お前が助けてくれたのか・・・・・・」
「ギルル!」
ギルは威張ったように腰(?)に手を当てていた。
「ありがとうな・・・」
「ギルル〜♪」
ギルは喜んだのか、くるくると回り始めた。
「ギル〜!どこだ〜?」
悟空たちの声が聞こえた。
「おお、ギル!それにヤムチャさんも一緒・・・」
「よう・・・ひ、久しぶり・・・・・・」
ヤムチャは出来る限りのあいさつをした。
そしてヤムチャは先ほど見つけたドラゴンボールの事を思い出した。
しかし自分の手はもちろん、服のポケットにもドラゴンボールは無かった。
「ヤムチャさん!2つ目のドラゴンボールが見つかりましたよ!」
トランクスがヤムチャに語りかけてきた。
「そうだな!それもこのオレのお陰だな!!」
ヤムチャは腰に手を当てて勝ち誇るポーズを取った。
「えっ?何言ってるんですか、見つけたのはギルじゃないですか!」
「な、な・・・なにぃ〜!!!!!」
ヤムチャは腹の底から大声を搾り出した。
「ギル、お前は本当にエライな〜」
「やるな〜ギルも」
「私ギルのこと見直しちゃったっ!」
奥の方でギルは悟空たちにチヤホヤされていた。
その光景を見たヤムチャは叫んだ・・・
「グレてやる!!!!!」

次回 「受け継がれる遺志」


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