第38話 「急げヤムチャ!!脇役からの脱出大作戦」

「そ、そんな・・・バカな・・・!!」
地面に膝をつくナッパ、ナッパを見つめるベジータ、彼の右手はナッパの血で赤く染まっていた。
「エリートナッパになって足が長くなったのは認めよう・・・しかしそれ以外は大して変わっていないようだ!ナッパ!!」
「ぐぬぬ・・・なめるなよ!オレはエリートだ――――っ!!」
襲い掛かるナッパ、しかし我を忘れていたナッパはベジータの敵ではなかった。
「死ね―っ!!!!」
ベジータはナッパに目掛けて巨大な気弾を放った。
ナッパは気弾によって跡形もなく消滅してしまった。
「フン、血迷いやがって・・・!?」
「久しぶりだなベジータ」
「全く、どいつもこいつも嫌になるぜ」
ベジータの背後から声が・・・声の主は地獄から出てきたドクターゲロ、ドクターミュー、そしてヘルファイター17号だった。




一方夫であるクリリンを殺されて怒る18号、弟である17号に闘いを挑んだが、パワーの差が出てしまっていた。
「もう終わりか・・・」
無傷の17号に対し、18号は傷だらけでボロボロであった。
「なめんじゃないよっ!はあっ!!」
「そんな気弾避けるまでもない!つあっ!!!」
18号の気弾を簡単に払い除ける17号。
「ちっ!」
「全力を出してもその程度か・・・そろそろ殺すとしよう」
17号は両手に気を集中させ、巨大な気弾を生み出した。
「わ、わたしは負けない・・・クリリンの仇をとるんだ―――――っ!!!!」
18号も負けじと気弾を作り出す。
そして二人は同時に気弾を放つ。
気弾のぶつかり合いで周りに聳え立つ岩や山が崩れていく。
両者一歩も譲らず、気弾はお互いの距離の真ん中で停滞していた。
しかし余裕を見せる17号に対し18号は苦しんでいた。
それは18号はドクターゲロが自分の命令を聞くようにパワーをおさえて作られたためであった。
純粋なパワー勝負では18号は不利であった。
「これで終わりだ!!はあああああ!!!!」
「うわあああああああ!!!!!」
自分の放った気弾がかき消され、17号の気弾が18号に直撃する。
地面に倒れる18号を見た17号は・・・
「バカなヤツめ・・・」
という台詞を残し、ヘルファイター17号にいる場所へ飛び去っていった。




そして地獄ではピッコロが悟空を助け出すための秘策を実行しようとしていた。
「オレは・・・お前をこの地獄から出してやるためにここへ来た」
「ホントか?・・・おめぇにそんなことできんのか?」
「フン、ナメック星人の超能力をナメるなよ・・・だがその前に・・・」
ピッコロは気絶しているヤムチャの下へ歩き出した。
「つあっ!!!!」
気絶しているヤムチャに向かって拳を放った。
「ぐはっ!!!」
「こいつのせいでオレは死んだんだからな、本当は死ぬまで殴りたいが今はそれどころではないしな、我慢しよう」
「オラが脱出できたら好きにしていいぞピッコロ」
「ふっ、そうさせて貰うぜ!」
ピッコロはニヤリと笑い、目を閉じ気を集中させた。
「デンデ!デンデ聞こえるか!」
そしてピッコロは地球にいるデンデに向かってテレパシーを送った。
『えっ・・・もしかしてピッコロさんですか!?』
「そうだ!孫を助けるためにお前の助けが必要だ!!17号たちがやったみたいにオレたちで念を送りあって穴を空けるぞ!!」
ピッコロの秘策とは17号たちがやったように念を送って穴を開けることであった。
「なるほど・・・17号たちがやっていたみたいにやるんだな、まるでフュージョンみてえだな」
「そうだ!まさに心のフュージョンだ!!」
ピッコロ曰く心のフュージョンがスタートした。
「いち・・・」
『にの・・・』
『「さん!!」』
地獄にいるピッコロと地球にいるデンデが声を出し合いタイミングを計る。
しかしうまくはいかず、失敗が続いた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
何度もトライするピッコロとデンデは疲労困憊ぎみであり、息もあがっていた。
「・・・よし!もう一度いくぞ!!」
『は、はい・・・』
ピッコロとデンデが念を放とうとした時だった・・・
「なぁピッコロ!タイミング合わせるいいかけ声があるんだ!!」
「な、なんだと!?」
ピッコロに話し掛けたのはなんとヤムチャであった。
「貴様・・・それは嘘ではあるまいな!!」
「こんな時に嘘なんか言うかよ、そのかけ声でオレはルードとかいう変な人形野郎を倒したんだぜ!!」
「貴様が倒した・・・そういうことならいらん!!」
「な、なにーっ!!!」
ピッコロはヤムチャが敵を倒したということが信じられなかった。
「な、なぁ・・・ピッコロ頼むよ、最近のオレは主人公なのに影が薄いじゃねえか、ここはオレの人気を回復させるために頼むよ、な!」
「・・・フン、一応聞いてやる」
「よし!・・・巫女さん・メイドさん・看護婦さんと叫ぶんだ!!」
「ん・・・みこさん、めいどさん、かんごふさんだと・・・貴様、今は看護婦ではなく看護師だろうが!!」
「な、なぜそのことをお前が知ってんだ!!」
「下界のことはなんでもお見通しだ!」
なぜピッコロが看護婦の改名を知っていたのかはさておき、ピッコロは仕方なくその言葉でタイミングを計ることに。
「ちっ、仕方ない・・・いくぞデンデ!!・・・巫女さん!」
『メイドさん!!』
『「看護師さん―――――!!!!!」』
顔を真っ赤にした2人の念が空に向かって放たれる、そして2つの念が同時に合わさり、見事地獄と地球の空に穴が開いた。
「やったなピッコロ!そうだ、おめえも一緒に来いよ!」
悟空がピッコロに話し掛ける、しかしピッコロはその悟空の申し出を断った。
「残念だがオレが今動くとあの穴が消えてしまうようだ・・・すまんがオレは行けない」
「そうか・・・わりぃなピッコロ」
「礼はいい!早く地球に行って奴らを倒してこ・・・ぐはっ!!」
急にピッコロが地面に膝をつく、すると穴が閉まって行き、閉じてしまった。
「あっ、本当に閉じちゃった・・・」
なんとヤムチャが動けないピッコロの足に蹴りを入れてしまった。
「き、貴様・・・!!」
「い、いや・・・嘘かと思ってな、ほんの出来心だったんだ・・・げふあっ!!!!」
ピッコロの幻の左ストレートがヤムチャの頬に入る。
そして地獄で再び「巫女さん・メイドさん・看護師さん」の叫びが響いた。




次回 「激突!!スーパーサイヤ人4VSスーパーウルフ人」


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