第37話 「ヘタレの魔戦士!ヤムチャ&○○○復活」

爆発音とともに、今一つの都市が消滅した。
破壊された町の中心に一人の男が立っていた。
「ぐっふっふっふ・・・」
自分の行った破壊行為に満足そうに笑っていた、すると・・・
「破壊するだけの脳タリンは地獄に行っても変わらんようだな、ナッパ!」
「!?」
大方の予想通り謎の男の正体はナッパだった。
そしてそのナッパに声をかけた男・・・それはナッパのことをよく知る男だった。
「消えろ!・・・またこのオレに殺されたくなかったらな・・・」
自分を殺した男・・・ナッパの後ろにはベジータが腕組みをして立っていた。
ナッパは震えていた・・・それは恐怖ではなく武者震いだった。
「・・・貴様こそオレに殺されたくなかった消えることだな!」
「な、なんだと・・・」
予想外のナッパ強気発言。
「今のオレは昔のナッパではない・・・今のオレはエリートナッパだ!!」
「・・・エリートナッパだと・・・なんだそれは!?」
「いちいち説明するのも面倒だ・・・貴様で勝手に想像するんだな!」
「エリートナッパだと・・・ふざけやがって!」
ベジータはナッパの行動を不快に感じていた、過去に自分を「超ベジータ」と喋っていたことなどすっかり忘れていた。
「ちなみにエリートナッパのオレは昔のオレよりも足が10cmも長くなったのだ!はっはっはーっ!!」
「・・・殺してやるぞナッパーっ!!!!!」
身長が今ひとつ伸びなかったベジータは怒りに燃えた。




一方地獄に閉じ込められた悟空・・・あっそれとヤムチャの二人の目の前にフリーザとセルが現れた。
「ヤムチャはフリーザと闘ってくれ、オラはセルと闘う」
「あばよカカロットーっ!ぐわっ!?」
逃げようとしたヤムチャの足を右手で掴む悟空、そして掴んだヤムチャを地面に叩きつけた。
「逃げようとするなよ、ヤムチャ」
「スキありーっ!!!!!」
セルは悟空の一瞬のスキをつき、飛び出した。
しかし悟空はセルの攻撃をかわし、左腕でセルの腕を掴む。
「うおりゃああああああ―――――っ!!!!!」
そして空に向かって放り投げた・・・ついでに右手で掴んでいたヤムチャも。
「ぐっ・・・うおおおお!!」
気で勢いをかき消し、上体を立て直したセル、しかし・・・
「アニメGTではオラがエセ苦戦をして時間を延ばしていたようだが・・・この小説ではそんなことはしない・・・」
セルの背後にはすでに悟空が立っていった。
「お、おのれ―――っ!!!!」
セルが背後に居る悟空に襲い掛かった。
「無駄無駄無駄無駄無駄!!!!」
しかし悟空の攻撃の方が速かった。
「がはっ!ごほっ!」
悟空から繰り出される無数の拳がセルの体にヒットし、セルはそのまま地面へ落ちる。
「・・・ふっふっふ、バカめ!このオレはすでに死んでる、いわば死人さ!だから倒しても倒してももう死なな・・・いっ!?」
「それはあくまでもアニメGTの設定だ・・・原作では死んだ者がもう一度死んだらこの世からもあの世からも消えて、存在しなくなるんだ・・・」
「な、なんだと!?・・・あが、ああーっ!!」
急にセルは苦しみだした。
そして地面に落ちた時にはセルは動かなくなった。
「残るはおめえだけだぞフリーザ!!」
「くっ・・・私はそう簡単にやられたりはしませんよ・・・!?」
フリーザが喋っている間に悟空はフリーザの目の前に移動していた。
「なっ、何っ!?」
「わりぃがおめえらとちんたら闘っている暇はねえんだ・・・」
悟空の手には気が集まっていた・・・それをフリーザの腹に叩き込む。
「ぐはっ!!」
吹き飛ばされたフリーザは岩に衝突し、そのまま倒れた。
「ふぅ・・・戦闘時間32秒か・・・まぁまぁかな、だけどここからどうやって脱出すればいいんだ」
フリーザとセルをあっさり倒した悟空だったが地獄からの脱出に悩んでいた。
「そうだ!ヤムチャの瞬間移動で脱出を・・・ってヤムチャは気絶中か・・・」
先ほどセルを放り投げた時に一緒にヤムチャも放り投げていた、ヤムチャはその恐怖のせいなのか分からないが気絶していた。
「まいったぞ、このままじゃオラ一生地獄で暮らさなきゃいけねえのかー・・・そうだ!閻魔のおっちゃん!オラの声聞こえてるだろう?」
悟空はこの世を取り仕切る閻魔大王に救いを求めた。
「悟空か・・・お前を助けたいのは山々なのだが、何者かがあの世とこの世の力を封じているみたいなんじゃ・・・こうなってしまえばワシの力でもどうすることもできない・・・」
「そんなー!なんとかしてくれよー!!」
困り果てる悟空と閻魔大王・・・すると閻魔大王にある男からのテレパシーが送られてきた。
「閻魔大王!聞こえるか!悟空を地獄から脱出させる方法がある、このオレを地獄に行かせてくれ!!」
声の主はなんとヤムチャの手違い究極ドラゴンボールを封印するために自らの命を絶ったピッコロであった。
ピッコロは過去にピッコロ大魔王として世を恐怖のどん底に落としていたのにも関わらず天国に居た。
これはピッコロ自身は初代ピッコロ大魔王とは違うからなのか、もしくはその後の活躍によって天国行きが決まったのだろう・・・と推理する。
「・・・残念だが一度天国行きか地獄行きか決めてハンコを押してしまった者を違う場所へ送るのは無理なのだ・・・」
しかし閻魔大王はピッコロの案に対し、あの世の審判としての義務の方を取る。
「フン、役人め・・・ならば、うははは―っ!!俺は本当はとっても悪いピッコロ大魔王なのだ―――っ!!!」
天国にいるピッコロは辺り一面に気弾を放ち、暴れ始めた・・・誰が見てもヘタ芝居であったが。
「・・・天国で暴れまわるとは!!お前なんか地獄行きじゃー!!!」
芝居と分かっていた閻魔大王だったがピッコロの案に賭ける事にし、ピッコロを地獄へと送ることにした。
「フン!最初からそうすればよかったんだ・・・」
笑うピッコロだったが、自分が暴れた事によって天国が悲惨な状況になっていた。
「すまん・・・」
ピッコロは一言残すと、ピッコロの体が光り、瞬間移動で地獄へと送り込まれた。




そして地球では地獄からやって来た敵達が暴れていた。
その中でドクターゲロとドクターミュー、そしてヘルファイター17号(地獄で作られた17号)が行動を始めた。
ヘルファイター17号と地球にいる17号と合体すること・・・それこそが奴らの目的であった。
ヘルファイター17号は地球にいる17号に呼びかける。
『オレと一つになれ』
その呼びかけに17号は支配され、意識を乗っ取られてしまった。
そして17号は避難する人たちが大勢集まっている高速道路を破壊する。
そこにはクリリン一家の姿があった・・・
「17号!これは一体・・・」
18号の問いに17号は・・・
「18号、迎えにきた・・・俺と一緒に来い!俺達は仲間なんだ・・・」
答えず、18号を仲間に誘う。
その言葉に18号も支配され、17号の下へ歩き出す。
しかしそれを黙っていない一人の地球人が現れた。
「行っちゃダメだ!18号!おまえは俺の女房だろう!!」
クリリンの言葉で18号は正気に戻り、クリリンの下へ走りだした。
「うるさい!俺達はドクターゲロ様に改造された人造人間なんだ!!」
「お前は自分を勝手に改造したドクターゲロを恨んでいたはずだ・・・どうしちまったんだ!!」
「・・・ぐっ・・・だ、黙れ!!!!」
クリリンの言葉に混乱した17号はクリリンに向かって攻撃をした。
17号の攻撃は直撃し、吹っ飛ぶクリリン・・・そして地面に落ちた。
「クリリン―――!!!」
「パパ―――!!!」
18号と娘のマーロンが倒れたクリリンの下へ駆け寄る、しかしクリリンはすでに息絶えていた。
「これでオレたちを邪魔する者はいない!さぁ、俺と来るんだ!!」
17号が18号に再び呼びかける。
「どうして・・・クリリンを・・・クリリンを返せ―――――っ!!!!!」
涙を溜めながら弟である17号に向かって拳を放つ18号。
突然の攻撃に17号は驚き、18号の攻撃を喰らってしまう。
「ちっ・・・お前だけは生かしといてやろうと思ったが、そんなに死にたいんなら望みどおりにしてやる!あの地球人のように!!!!」
「あの地球人のように?・・・」
「そうだあそこに転がっている奴みたいにな!」
17号が死んでしまったクリリンを指差す。
「クリリンのことか―――――――っ!!!!!」
18号は叫ぶ、すると彼女の体から黄金のオーラが生ずる。
「な・・・なに・・・!?」
「お・・・おかあ・・・さん・・・!?」
突然の出来事に17号とマーロンは驚きを隠しきれなく、言葉も途切れ途切れであった。
「マーロン・・・あんたは逃げな!」
「ひ・・・一人なんてイヤだ!」
「早く走れ!!私の理性がちょっとでも残っているうちに早く逃げるんだっ!!!」
涙する娘に一括する母18号、そしてマーロンは何度も母を見ながら、その場を走り去った。
「バカめ!このまま逃がすわけなかろう!!」
17号が走り去るマーロンに向けて右手を突き出し、気弾を放とうと力を込める。
「・・・!?」
しかし17号の目の前に18号が現れ17号の右腕を掴む。
「いいかげんにしろ・・・この愚弟が!罪の無い者を次から次へと殺しやがって・・・クリリンまで・・・」
腕を振り払おうとする17号であったが、18号の凄まじい力によって振りほどく事ができなかった。
「私は怒ったぞ――――!!!!17号―――――っ!!!!!」
ついに18号と17号の姉弟対決の幕があがった。




ベジータ対エリートナッパ・・・18号対17号・・・そしてピッコロの悟空地獄脱出作戦・・・ヘルファイター17号と17号の合体・・・
主役のヤムチャそっちのけで進む展開・・・果たして結末は!!




次回 「急げヤムチャ!!脇役からの脱出大作戦」


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