第3話 「愛しのハニー!? 花嫁はヤムチャ」

ドラゴンボール探しを始めて5日間、やっとドラゴンレーダーに反応があった。
一つ目のドラゴンボールがある惑星はここから2日間の距離にある惑星ケルボ。
悟空たちの宇宙船は惑星ゲルボに向かっていた。
惑星ゲルボに着く間、ヤムチャは悟飯によって64回瀕死状態になった。



惑星ゲルボに着いた悟空たち、早速ドラゴンレーダーで確認する。
「どうやらあの村にありそうです」
レーダーで場所を確認し、悟空たちは村へ急いだ。
外から見た感じとは違い村には活気が全く無かった。
「みんなどうしたんだ?全然生気がかんじられねえぞ」
「父さん、村の人に聞いて見ましょう」
悟飯は近くに居た村人に声をかけた。
村人から聞いた情報によるとこの村の近くにはヒゲを震わせて地震を起こす『ズーナマー』という化物が住んでいて、ズーナマーはその能力で村の人を脅して要求をしているという、そして今度は自分の花嫁まで要求してきた。
「なんてひどい・・・悟空さん村の人たちを助けてあげましょうよ」
「そうだな・・・まずはその花嫁になるというやつの家に行ってみるか」
悟空たちは花嫁の家へと急いだ。



するとその家で探していたドラゴンボールを見つけた。
そこで悟空たちはドラゴンボールをもらう代わりにズーナマーを退治することを約束し、一同は作戦を考えた。
「まずは、ズーナマーというやつのヒゲを切ることですね」
「直接ヒゲに攻撃すればいいさ!」
「それはダメですよ悟空さん!そしたらズーナマーはヒゲを切られる前に地震を起こしますよ」
いろんな作戦が出るが、どれも確実に成功する作戦ではなかった。
すると一人が閉じていた口を開いた。
「じゃあ、誰かが花嫁に変装して近づいて、酒を飲ませて酔わせてヒゲを切るという作戦はどう?」
この作戦を喋ったのはパンだった。
直接ヒゲを切る事しか考えていなかった男たちと違い、女性であるパンだからこそ考えれた作戦であった。
「じゃあ、花嫁役はパンちゃんだな」
ヤムチャは答える、しかしパンは否定した。
「君が考えたんだからパンちゃんがやらないと・・・」
「こんなかよわい女の子にそんな危険なマネをさせようというの?」
(ちっ、やっぱりこいつは悟飯の娘だ・・・)
ヤムチャは心の中で思った。
「うちのパンが無理だから、ヤムチャさん女装してお願いしますよ」
悟飯がヤムチャに催促した。
「な、なんでオレが?」
「今の流行は幼女です、父さんは言葉使いに問題があるのでやはりここは恋愛経験豊富なヤムチャさんが・・・」
「分かった・・・その代わりにパンちゃんをオレにくれ!」
「死にたいですか?」
「いえ、やります・・・やらせてください!!」
ヤムチャは涙目で答えた。



そして翌日、ズーナマーがやって来た。
「さあ、オレの花嫁になる女の子を渡すのだマズ〜!」
「はい、どうぞ!持っていって下さい」
悟飯が女装したヤムチャをズーナマーにあっさり手渡した。
「やけにあっさり渡すマズ〜・・・まあいいやそれじゃあオレたちの愛の巣へ行くとするマズ〜♪」
花嫁(ヤムチャ)を手にし、上機嫌のズーナマーは自分の住処へと帰っていった。



ズーナマーの住みかゲルボ山の中の洞窟であった。
悟空たちは悟られないよう慎重にズーナマーの後を追った。
「そういえば君の名前を聞いていなかったが、なんというマズ?」
急に質問されたヤムチャは動揺してしまった。
「えっ?オ、オレ・・・あっ、わ、わたしの名前ですか?・・・、それは・・・その・・・?」
「なぁに〜、きこえんなマズ〜〜〜」
「わ、私の名前はヤムチャ子といいます」
それを聞いていた悟空たちはこけた。
(直ぐ考えたのがバレバレな名前を言いやがって・・・)
悟飯は、物陰から小声で叫んでいた。
「変わった名前マズ〜」
「そ、そうですよね〜ほほほ〜」
しかし、ズーナマーには嘘だとはバレていなかった。



しばらくしてヤムチャ子(ヤムチャ)はズーナマーに酒を飲ませる事に成功した。
すると酔ったズーナマーがいきなり暴れ出した。
「さ、酒癖が悪いとは聞いてないぞ〜」
落ちてくる岩を避けながらヤムチャは言った。
数分間暴れたズーナマーは疲れたのか、地面に倒れイビキをかきながら寝てしまった。
ズーナマのヒゲを切るチャンス!
物陰に隠れていた悟空たちは村で借りたでっかいハサミを取り出し、ズーナマーの元へ走った。
すると先にヤムチャがズーナマーの所へ歩み寄っていた。
「ヤムチャファンの皆様お待たせしました!第3話にて登場です!!狼牙風風拳ーっ!!!!!」
ズーナマーのヒゲに向けてヤムチャの狼牙風風拳が炸裂する。
しかしズーナマーのヒゲは切れなった。
さらにその衝撃で寝ていたズーナマーが起きてしまい、隠れていた悟空たちも見つかってしまった。
「おまえら騙したマズ〜許さないマズ〜!!」
怒ったズーナマーは地震を起こそうとヒゲを震わせた。
悟空たちは地震に備え身構えていた、そしてヤムチャは頭を抱えてうずくまった。
しかし一向に地震は起きなかった。
「地震の恐ろしさどうマズ〜」
酔っていたズーナマーは地震が起きていると思い込んでいた。
「そうか、やつが地震を起こせるというのは嘘だ!きっと地震を予想してそれに合わせてヒゲを震わせて騙していたんだ」
トランクスがズーナマーに向かって叫ぶ。
トランクスの言葉を聞いて酔いが冷めたのか、ズーナマーが悟空たちに泣きながら謝ってきた。
それを見た悟空たちは二度と村に迷惑をかけない事を条件にズーナマーを許し、村へ帰ってきた。



ズーナマーの能力が嘘であり、もう村に迷惑をかけない事を村の人たちに伝えた悟空たちは約束どおり村人からドラゴンボールを受け取った。
「一つ目のドラゴンボールだな・・・さて無くさないようにバックに入れるか」
ヤムチャがドラゴンレーダーが入っているバックを開ける。
すると中からドラゴンレーダーの代わりに丸型のロボットが入っていた。
「ギルルルルル〜」
驚いたロボットはヤムチャの顔に体当たりし、バックから飛び出した。
「い、いて〜!」
顔をおさえるヤムチャの前にロボットが降り立つ。
「やい、てめぇ!ドラゴンレーダーをどこにやった!!」
「ギルルル?」
ロボットはヤムチャに対し背を向けた。
するとロボットの背中にドラゴンレーダーと同じ機能の物があった。
ロボットはドラゴンレーダーを取り込み、自分の物としてしまったのであった。
「ドラゴンレーダーを返しやがれ〜!!」
ヤムチャはロボットに襲い掛かった。
ロボットはジェット噴射で空へ舞い、攻撃をかわした。
そして超スピードでヤムチャの頭に体当たりを打ち込んだ。
「ぐわぁ〜!!」
凄まじい衝撃が頭の中を巡り、ヤムチャは気絶した。



「あ・・・い、痛いっ・・・」
気絶していたヤムチャが眠りから覚める。
頭を抑えながら悟空たちの所へ帰ると、さっきのロボットがパンと遊んでいた。
「あ、あのやろう〜!!」
ヤムチャは猛スピードでパンの元へやって来た。
「こらっ!このクソロボットめ・・・ここで会ったが100年目、今度こそ再起不能にしてやるぜ!」
再起不能にされたヤムチャは我を忘れ、ロボットに襲いかかった。
すると横からエネルギー弾が飛んできた。
ヤムチャはその事に気づかず、直撃を喰らった。
「ヤムチャさんこいつはさっき仲間になったロボットのギルですよ」
「ギ、ギルだと・・・」
地面にひれ伏せているヤムチャは頭を上げてギルの事を見た。
「ヤムチャさんがドラゴンレーダーを無くして、ボクたちが困っていたところにドラゴンレーダーと同じ機能を持ったギルが来てくれたんですよ」
「ま、待て!ドラゴンレーダーを無くしたのはオレではなく、そいつが・・・」
「言い訳は聞きたくないですよヤムチャさん!さあパン、ギル・・・宇宙船へ戻ろう」
「うん!」
「ギルル〜」
悟飯はパンの手をひいて、宇宙船へと戻っていった。
「あのぽんこつロボットめ〜・・・いつか壊してやる・・・・・・」
新たに仲間になったロボットのギル。
そして二つ目のドラゴンボールはどこに・・・
ヤムチャたちのドラゴンボールの旅はまだ始まったばかりである。

次回 「グレてやる! ヤムチャの家出」


  SS  SU SS  ヤムねばGT  前の話へ  次の話へ  HOMEへ戻る