第29話 「ついに消滅!?ヤムチャは死んじまっただ」
悟空たちが集めたドラゴンボール・・・それが今ベビーの手の中にあった。
ベビーは7つのドラゴンボールを手元から落とした。
「出でよ!神龍!!」
ベビーの言葉にドラゴンボールは反応する。
昼だというのに空が暗くなり、ドラゴンボールが天に向かって電撃を発す。
そしてドラゴンボールから赤い神龍が出た。
「ドラゴンボールを7つ集めし者よ、貴様の願いを一つだけかなえてやろう」
神龍を初めて見たベビーは呆然と立ち尽くしていたが神龍の言葉で正気に戻り、口を開いた。
「その昔、サイヤ人どもに滅ぼされた星、我が母星プラント星があった・・・そのプラント星を復活させてくれ」
「たやすいことだ・・・」
神龍の目が光る。
すると空に新しい月が浮かぶ・・・それがプラント星であった。
「願いはかなえてやった・・・さらばだ」
願いを叶えた赤き神龍はドラゴンボールに戻っていき、7つのドラゴンボールは再び宇宙へと散らばって行った・・・
「ふっはっはは!!プラント星の復活だ!!全宇宙はツフルの支配下となるのだ!!!」
笑うベビー、今地球はベビーの支配下となっていた。
・・・聖地界王神界。
老界王神が池で釣りをしていた、すると・・・
大きな水音が聴こえた。
なんと池の水面にキビト界王神とヤムチャが現れた。
「こりゃ〜!お前たち!!魚が逃げるじゃろうが!!」
「・・・あっ、す、すみません・・・ってそれどころじゃありません!!」
「うむ、そうだったな・・・で肝心の悟空はどうした?」
確かに、キビト界王神とヤムチャの姿はあったが悟空の姿はどこにもなかった。
「実は・・・悟空さんをスゴロク空間に落としてしまったんです」
「な、なんじゃと!!・・・むむ、あの空間はワシの力が及ばない所じゃ・・・」
悟空とヤムチャがベビーのリベンジデスボールをくらう直前に、キビト界王神が助けて来てくれていた。
しかし、ベビーのリベンジデスボールは異次元空間を歪ませるほどのパワーがあり、その歪みのせいでうっかり悟空をスゴロク空間に落としてしまったのであった。
「どうしましょう、ご先祖様」
「・・・こうなっては仕方がない、ヤムチャと言ったな・・・お前にはここで修業してもらうぞ!!」
「えっ?」
「このオレが修業だと・・・」
「そうじゃ・・・悟空がいない今の状況で、ベビーに勝てる可能性があるのはおぬしだけじゃ」
老界王神の信じられない一言、そしてヤムチャはそれを信じていなかった。
「騙されんぞ!いつもだ・・・オレはいつも相手を追いつめる・・・だがいつもトドメは悟空だ!悟飯だ!おいしいところはいつも孫家のやつらだ!!」
ヤムチャはこれまでの悲しい話を思い出していた。
「オレは修業しないぞ!絶対にだ!!」
「そうか・・・悟空が落ちたスゴロク空間というのはワシの力が及ばない場所でな、しかも一切の気が使えない場所となっている・・・実際にそこに落ちて脱出できたものは今までいない・・・しかも悟飯は今、天界の神殿で修行中だ、しばらくは出てこないであろう・・・」
「今の状況で闘えるのはヤムチャさんだけなんです、つまり誰もあなたの手柄を邪魔する人はいないんです!」
老界王神とキビト界王神は必死にヤムチャを説得する。
そして何かを思いついた老界王神はヤムチャの耳元で何かを呟いた。
すると次の瞬間、ヤムチャの目つきが変わった。
「任せな!このヤムチャ、修業でもベビー退治でもなんでもやってやら―――っ!!!!!」
ヤムチャがやる気になった。
「ご、ご先祖様・・・一体何をおっしゃったのですか?」
「なぁに、修業してベビーを倒したら、入浴シーンや着替えとかが覗ける神眼を教えてやると言ったんじゃ」
「・・・・・・・・・」
キビト界王神はあきれてものも言えなかった。
「それじゃあ早速修業するぞ!!」
「うむ、おぬしさっきなんでもやると言ったよな・・・」
「ああ、神眼のため・・・じゃなかったベビーってやつを倒すためなら何でもやるぜ!!」
普段みれないヤムチャの凄まじい気迫。
そしてその気迫が本物だと知った老界王神は口を開いた。
「よし、まずはコーヒー豆を挽くんじゃ!!」
「コ、コーヒー豆・・・!?」
「やはりコーヒーは挽いた豆に限るな〜」
コーヒーを入れたカップを片手に老界王神はエッチな本を読み始めた。
「おい!本当にこれが修業なのかよ!!」
コーヒー豆を挽くヤムチャ、だかヤムチャは不満だらけであった。
こんなことで本当にベビーに勝てるのかという疑問・・・そしてオレにもエロ本読ませろという欲望がヤムチャに不満を与えた。
「そうじゃ!ベビーを倒すための修業は、これ以外に考えられん!!」
「とかなんとかいって、本当はコーヒーが飲みたかっただけなんじゃねえの?」
「うるさーい!つべこべ言わずにさっさと豆を挽かんかーい!!」
高低差がある二人の位置で彼らは不平不満を叫び続けた。
「っ!?・・・こんな地味な事やらされているから、尻が痒くなってきたぜ・・・」
ヤムチャはたまらず尻をかく。
「ほっほっほ、それでいいんじゃ・・・この修業が終わった時、お前は本当の自分を知ることとなるじゃろう・・・」
そのヤムチャの行動を見た老界王神は笑っていた。
次回 「時間を返せ!!怒りの戦士ヤムチャ 」