第21話 「DB史上ファンに好かれない悪役 ベビー登場!!」

「では・・・本格的な解析を始めよう・・・」
巨大なノコギリの刃が悟空の金属板に迫る。
と、そこへギルが「ギルルル・・・」と言いながらやってくる。
「おお、T20066RS・・・そうだ、お前の多大な功績に称え、特別にサイヤ人たちの料理をみせてやろう」
「ギルルル〜・・・」
ギルはドクターミューの元を離れ、ノコギリを操作していたロボットへ向かった。
「ギルルルー!!!」
「ガッ!?」
ギルが操作していたロボットに体当たりをブチかます。
「なっ!?何をする!!」
その場に居たドクターミューをはじめ、部下のロボットたちも驚きを隠せないでいた。
ギルは追い討ちをかけるように、ノコギリを操作していた解析装置をめちゃくちゃにさわり始めた。
「や、やめるんだ!T20066RS!!」
叫ぶドクターミュー、しかし自分で止めに行かない所をみると、彼はヤムチャ並の臆病者である。
だが悟空に迫るノコギリの回転は止まる事がない。
するとギルは自分のお腹を開ける、お腹の中には穴が2つ空いていた。
「ギルルル〜!」
ギルは左の穴からミサイルをドクターミューが居るメイン装置に向けて放った。
「なっ!?う、うわぁー!!」
ギルの放ったミサイルはメイン装置を粉々に破壊する。
そして悟空を切断しようとしていたノコギリの回転が鈍くなり、やがて止まった。
安全を確認したギルは右の穴から短刀のようなものを取り出した。
「裏切るのか!・・・私はお前たちの創造主なのだぞ」
辛うじてギルのミサイルから逃げたドクターミューはギルに向けて叫んだ。
「裏ギル(ネタかよっ)!悟空、パン、トランクス、ミンナギルノタイセツナナトモダチ・・・  ドクターミュー、トモダチチガウ、ソレウラギルイワナイ!」
ギルが右手で持った短刀についている赤のスイッチを押す。
すると短刀の先から青い光が生じ、その光が悟空の金属板に降り注ぐ。
「ま、まさか。今まで芝居を・・・」
顔を青ざめるドクターミュー。
動揺しているドクターミューたちをよそに、ギルは悟空、パン、悟飯を元に戻す。
「ギル〜!!よくも今までだましてくれたわね〜っ!!!!!」
元に戻るや、パンはギルにつかみかかる。
「パ、パン!・・・イマハソンナコトヲ シテイルバアイジャ・・・」
ギルの言うとおりだった。
パンがギルにつかみかけている間に、ドクターミューのロボットがトランクスの金属板を奪い取っていた。
「よくやったぞ!・・・動くな!動くとこいつを叩き壊すぞ!!・・・奴等がひるんでいるうちにリルドに連絡だ!!」
トランクスを盾にするドクターミュー。
「くそ・・・あのジジイ、ヤムチャさんみたいなことしやがって・・・」
拳を握り締め、怒る悟飯。
お互い硬直が続く中、沈黙を破ったのはギルだった。
リルド将軍に連絡しにいったロボットの前に立ちふさがる。
「イカセルワケニハ イカナイ!!」
「ド、ドケー!!」
突然のギルの行動にドクターミューの注意がそれる。
そのスキにパンは飛び上がり、ドクターミューからトランクスの金属板を取り返す。
「し、しまった!!・・・取り返すのだ!!ドクターミューJAPANよ!!!」
ここに悟空JAPAN 対 ドクターミューJAPANの戦いが始まる・・・
なぜ日本じゃないのにJAPANなのか?・・・まぁ気にするな!




トランクスの金属板(以後トランクス板)を奪ったパンはゴールを目指し敵から逃げていた。
「アマイゾ!!」
2体のロボットが立ちふさがる。
「「クラエ!スカイラブハリケーン!!!!!」」
「きゃぁー!!」
飛び上がった二体のロボットはパンからトランクス板を奪いかえす。
「・・・サ・・・サッカーでソレをやったら・・・警告だよ・・・もちろん三角飛びもね・・・ガクリ」
意味不明な事を言いながらパンは気絶する。
0-1。
パンがやられたことを父である悟飯が黙っていなかった。
「ナンダ?・・・オマエモジャマスルキカ」
「ナラ、モウイッカイダ!」
2体のロボットは空高く舞い上がる。
「これはサッカーの試合ではない・・・死合いだ!!」
すると悟飯は手刀でカマイタチを起こし、ロボットたちを切り裂いた。
2-1。
「父さん!トランクス板をお願いします!!」
「おう!45度でパスを受け取ってやるぞー!!」
悟飯は力強くトランクス板を悟空に向けて投げる。
しかし、パスコースを読んでいたロボットが立ちふさがり、トランクス板をチャッチした。
「ハヤクコレヲ ドクターミューサマノモトヘ・・・」
トランクス板をチャッチしたロボットはドクターミューの下へ走り出す。
ピピーッ!!
「待て!今のオフサイドだ!!」
背後から聞こえたホイッスルの音と悟飯の声。
その大きな声に、ロボットも思わず立ちすくむ。
「オ・・・オフサイド?・・・」
「そうだ!今のは明らかにオフサイドだ!」
「オフサイドカ・・・ナラバシカタナイ・・・」
ロボットは素直にトランクス板を悟飯に渡す。
トランクス板を受け取った悟飯は笑い、口を開いた。
「オフサイドのわけねぇだろう・・・」
「エッ!?・・・ダ、ダマシタ・・・ゲフアッ!!」
3-1。
「な、何をしている!早く取り戻さないかっ!!」
監督、ドクターミューの激がトブ。
その声に反応した3体のロボットが同時に悟飯に飛び掛る。
「父さん!受け取って下さい!!」
悟飯は悟空に向けてトランクス板を投げ、両手を合わせ、後ろに引く。
「か・・・め・・・は・・・め・・・・・・波―――――っ!!!!!」
悟飯のかめはめ波は3体のロボットを消滅させ、空高く消えていった。
6-1。
「父さん!!ここにいたロボットは全部消滅しました・・・ってうわぁ!!」
悟飯は悟空を見て驚く。
なぜなら、トランクス板が悟空の手元になかったからだ。
「ははは、すまねぇ・・・落としちまった・・・」
悟空の足元には金属の破片が、いくつも落ちていた。
試合終了・・・




「トランクスが死んじゃった〜!」
気絶していたパンが目覚める。
割れた金属板の破片を手で握り締めながら、涙を流していた。
「くそっ!・・・なんでトランクスなんだ・・・ヤムチャさんならどうてことなかったのに!!」
「・・・あ・・・あのな実はな・・・・・・」
悟空が哀しむ二人に問いかけようとした瞬間・・・
「オレなら死んでいませんよ・・・」
背後から声が聞こえた。
螺旋階段をゆっくりと下りてくる人・・・それはトランクスであった。
「「トランクス!!」」
悟飯とパンが同時に声をあげる。
「やっぱそうか!・・・やっぱそうなんだ!・・・やっぱそうか!」
悟空はうなずきながら、トランクスに歩み寄る。
「あれ・・・もしかして悟空さん、分かっていましたか・・・?」
「あぁ、トランクスが簡単に金属の波に飲み込まれるところで、これはって・・・」
「ふぅ・・・悟空さんさえ騙せれれば完璧だったのですがね・・・」
二人の謎の会話、悟飯とパンにはちんぷんかんぷんであった。
トランクスの説明によると割れたトランクス板はニセモノで、今回のことはすべてトランクスとギルが計画したことであった。
なぜトランクスが仲間まで騙して、このような計画をしていたかというと・・・
「悟空さん、悟飯さん、パンちゃん・・・僕とギルがこんな計画を立てたのは、すべてここにある秘密を探るためだったんです!」
先ほどトランクスが下りてきた螺旋階段の終点・・・そこには奇妙な扉があった。
「や、やめろー!」
叫ぶドクターミュー、しかしトランクスは扉の横に備わっていたスイッチを押した。
すると扉がゆっくりと動き出し、部屋の中が現れた。
「ベ、ベビー・・・!」
「「「ベビー?」」」
部屋の扉が開けられた瞬間、ドクターミューは走り出していた。
そして部屋の中へ入って行く。
悟空たちも舞空術でそれに続いた。
「どういうことだトランクス・・・」
部屋の中を見た悟飯が口を開いた。
「はい・・・ドクターミューの目的は全ギャラクシー征服、つまり全宇宙を制服すること・・・しかしこれは表向きの計画だったのです・・・」
「じゃあドクターミューの本当の目的って・・・」
「ドクターミューの本当の目的・・・それはマシーン・ミュータントを越えたマシン・ミュータント・・・ネオマシンミュータント、ベビーの生成です!!」
トランクスが指を指す先・・・そこには培養液のようなものに浸かっている小さな生物が、脈をうっていた。




●おまけ

「そうだ!トランクスの金属板がニセモノだったということは、二番目に金属になったヤムチャさんの金属板もニセモノですよね」
そう言った、悟飯はヤムチャの金属板を素手で叩き壊す。
「えっ!?・・・ニセモノだったのはオレだけで、ヤムチャさんの金属板は本物ですよ・・・」
「えっ・・・!?」
悟飯の周りには砕かれたヤムチャの金属板の破片が転がっていた。

次回 「よみがえるか!! ベビーとヤムチャ」


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