第19話 「荒らし上等!!金属板になったヤムチャ」

「ちくしょう・・・自作自演の金属波なんて卑怯だぞ!!」
「貴様を金属板にできるのなら、卑怯という言葉も心地よいものだ!!はあっ!!!」
リルド将軍がヤムチャに向けて手を突き出す、すると金属の波がヤムチャに襲い掛かった。
「ふっふっふ・・・その金属の波も弱点があるぜ!とうっ!!」
ヤムチャは高く飛び上がった。
「波が行き届く範囲も限界がある、ならばこの高さでは波は届く事はない・・・」
珍しくヤムチャが理論的なことを口ずさむ、しかしリルド将軍は動じる事も無く口を開いた。
「確かにこの金属波ではお前には届かないだろう・・・だが!今のオレ様はこの星そのものだと言うことを忘れてはいないか・・・」
「何っ!?・・・ぐっ!」
上空に浮かんでいたヤムチャの足が金属によって拘束されていた。
「どんなところからでも金属を自由自在に動かすことができる・・・貴様を捕らえることもたやすい!では楽に金属板に変えてやろう」
リルド将軍は口から光線を放つ。
「ぐわああああああああ―――――っ!!!!」
ヤムチャの地の底へ落ちてゆくような叫び。
そしてヤムチャのカラダは徐々に金属へ支配されていった。




メガキャノン・シグマたちを倒した悟空たち(ほとんどは悟飯が倒したけど)も宇宙船へと向かっていた。
「まずは宇宙船に戻って傷ついたパンの治療をしないと・・・」
「ヤムチャさんはどうするんですか?」
「ヤムチャさんのことだからどっかでしぶとく生きているでしょう、気にすることないよ」
悟飯はパンを抱えながら答えた。
「あ・・・あれは!!」
トランクスが何かを見つける。
それは変わり果てた宇宙船であった。
「やっと来たか・・・待ちわびたぞ」
「なっ・・・き・・・貴様は・・・・・・」
悟空たちの前に現れたのはリルド将軍だった。
「メガキャノン・シグマを倒したのは誉めてやろう、しかしこのオレが来たからには貴様らの思い通りにはならん!」
そしてリルド将軍は金属板となったヤムチャを持っていた。
「あ、あれはヤムチャさん・・・?」
「なんで金属になってんだ?」
ヤムチャの金属板姿を見た悟空たちの頭の中は?でいっぱいだった。
「確かこの男は仲間だったよな・・・貴様らが大人しく実験材料になるというならこいつを返してやろう・・・」
リルド将軍はヤムチャの金属板を高々と持ち上げる。
それは断ればこの場で叩き壊すという暗示であった。
動けなくなった悟空たち、しばらく沈黙が続くかと思いきや悟飯が直ぐにこの沈黙を破った。
「叩き壊せよ!!」
「「「え――――――――っ!!!!!」」」
悟空たちをはじめリルド将軍までも叫び声を上げた。
「なんでボクらがヤムチャさんごときのために実験材料にならないといけないんだよ!さぁ壊せよ!!そして死ね!!!」
「バ・・・バカな・・・仲間が死んでもいいのか!!」
予想外の悟飯の発言にリルド将軍は戸惑いながらも、強気に発言する。
「そんな奴・・・仲間じゃない」
「「「鬼だぁ―――――――っ!!!!!」」」
「さて・・・そっちが来ないならこっちから行かせてもらう」
悟飯は腰を落とし、戦闘態勢に入った。
「くっ・・・だが、貴様らはすでにオレの手の中だ・・・・・・」
リルド将軍は空いている片方の手を上に突き上げる、すると悟飯たちの足元から金属が盛り上がり襲いかかった。
「し、しまった!!パンちゃんが・・・」
悟飯が戦闘態勢に入るために気絶しているパンを地面に下ろしたため、パンは無防備の状態であった。
パンの近くにいたトランクスはパンを助けようと、走り出す。
トランクスはなんとか金属に飲み込まれる寸前でパンを抱え上げる。
「ふぅー・・・あ、危なかった・・・」
安心するトランクス、しかしリルドが操る金属は再びトランクスたちに襲いかかった。
「はっはっは!!オレはこの星の金属を全て操る事ができる・・・こんなことだって可能だ!!」
リルド将軍はトランクスが走る地面から金属の足かせを生み、トランクスの動きを封じた。
「なっ・・・」
「ふっ、動けまい・・・まずは貴様らから金属に変えてやる―――――っ!!!」
地面から金属がトランクスとパンを包み込むように現れた。
「トランクス!!」
「くっ・・・悟空さんっ!!パンちゃんを頼みます!!!」
トランクスは抱きかかえていたパンを悟空へ放り投げる。
そして悟空はパンをしっかりと受け止める、しかしトランクスは金属に飲み込まれてしまった。
「まずは一人・・・」
金属が地面へ戻る・・・すると金属板になったトランクスの姿があった。
「ト・・・トランクス!」
悟飯がトランクスの元へ駆け寄るが、トランクスの金属板は不思議な光に包まれその場から消えてしまった。
「驚いているようだな・・・金属板になった貴様らの仲間はドクターミュー様の所へ送られた、ミュータントとして改造されるためにな」
「ドクターミュー?」
「ミュー様は我々ミュータントの頂点に立つお方、そしてこの宇宙の支配者になるお方だ・・・」
リルド将軍はドクターミューの事を簡単に説明する。
「と、とりあえず・・・トランクスを助けにいかないと」
「ああ・・・だが奴がそうさせてはくれないみたいだな」
リルド将軍は両手を広げ、気を溜め始めた。
「貴様らも大人しく実験材料となるがいい」
「・・・あれ?・・・ヤムチャの金属板は・・・?」
悟空はふと思う、リルド将軍の手にヤムチャの金属板がなかった。
「一応あいつも実験材料として送っておいた、戦闘力は低いがあのゴキブリ並の速さと生命力は凄いものがあるからな」
「なるほど・・・オラたちのことはお見通しってわけか・・・・・」
「ふっ、貴様らのことはDB4649T2006RSからのデータにより動きや戦闘力まで全てを知り尽くしている」
「そうか・・・だが・・・データなんか・・・オラには通用しねぇーーーっ!!」
悟空が超サイヤ人へと変身する。
「悟飯・・・パンを頼む、そしてトランクスとヤムチャを助けに行ってくれ」
「分かったよ父さん、絶対にトランクスは助け出して見せるよ」
ヤムチャを助けるとは言わなかった悟飯は悟空からパンを受け取り、ミュータントのアジトへ向かった。
悟空対ハイパーメガリルドの闘いが今始まる・・・
そして悟飯はトランクス(ついでにヤムチャ)を助け出す事ができるのか・・・

次回 「暴かれた野望!!ヘタレ生命体ヤムチャ」


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