第17話 「データにゃないぜ!!ヤムチャのヘタレ」
催眠ガスで眠らされたヤムチャたちは実験室のような場所に運ばれていった。
コンピューターを操る音だけが、部屋を支配していた。
「どうだこいつらの解析は・・・」
実験室にリルド将軍が入ってきた。
「高い戦闘能力数値を持つ者達ばっかりです・・・ただ少し問題が・・・・・・」
研究員が言葉を詰まらせる。
「どうした?」
「はい、二人の子供の戦闘能力が計測不可能なのです」
「な、なんだと!! 我々ミュータントの科学力でも測れぬほどのものなのか・・・」
リルド将軍は驚く。
「この力は惜しいが、こいつらをここで殺しておくのも手かもしれないな・・・」
リルド将軍は悟空の前に立った。
「ギルルルル〜!!」
何者かが猛スピードでこちらへやってきた。
それはなんとギルだった。
「どうしたDB4649T2006RS・・・」
「コイツタチ コロスヒツヨウ ナイ」
「なに!?・・・どういうことだ!!」
口答えをするギルに対し、リルド将軍は声を荒げる。
「ヤムチャハ タダ セントウリョクガ ヒククテ ケイソクフノウナダケ」
「ならばこのサイヤ人はどう説明する・・・」
「コイツノ セントウパターン ギルノナカニアル ソレヲリルドショウグンニ インプットスレバ イイ 」
ギルは悟空の戦闘データを映し出した。
それをリルド将軍は笑みを浮かべた。
「なるほど・・・戦闘パターンを知っていれば、たとえやつらの戦闘力が高くても動きを見切ることが出きる・・・ふふふ・・・わははははーっ!!!!!」
リルド将軍の高笑いが部屋中に響いた。
一方、一人だけ催眠ガスから逃げ出したパンは悟空たちを救出すべく、リルド将軍のアジトへ潜入していた。
「人質といえば最上階か地下階層の一番下に決まっているわ!!まずは最上階を探してみましょう」
パンは隠密行動をしながら、徐々に上へ上の階へ進んでいった。
・・・
・・
・
「ここが最上階ね・・・」
パンは最上階まで何事もなく辿り着いていた。
重く閉ざされた扉をパンは両手で押す。
ギギギという音と共に扉は開けられた。
しかしそこはただの広い部屋だった。
「あ・・・あれ?・・・普通なら人質かボスがいるはずなのに・・・」
パンは不思議に思いながら、部屋へ足を踏み入れた。
「ヨクキタナ・・・マッテイタゾ」
「だ、誰!?」
パンは辺りを見渡す、すると天上に5体のロボットが待ち伏せをしていた。
「キサマノ シコウパターンハ スデニ オミトオシダ」
「チナミニ オマエノナカマタチハ 1カイのヘヤニイルゾ」
「な、なんですってー!!」
完全に裏をかかれたパンは思わず叫んだ。
「サテ・・・キサマニハ ココデ シンデモラウ・・・」
ロボットたちはパンに襲いかかった。
「リルド将軍様・・・さきほど逃げた小娘が網にかかりました」
「そうか、データ通り最上階へのこのことやってきたか・・・小娘の始末はメガキャノン・シグマたちにまかせてある・・・5分もあれば終わるだろう」
リルド将軍は大きなイスに座り、ワイングラスを片手に持ちながら笑っていた。
「た・・・たいへんです!!」
突然部屋のドアが開き、息を切らした兵士がやってきた。
「なんだ!そうぞうしいぞ!!」
「1階の研究室に居た人質たちが脱走しました!!」
「な、なにぃー!!」
・・・
・・
・
研究室にヤムチャたちの姿はなく、研究員が数名気絶していただけだった。
そしてベットの上にヤムチャたちの書置きがあった。
【お前が高笑いしている時にはすでに起きていたんだよー!! じゃあなぁ〜!!】
「あいつらめー!!」
リルド将軍は書置きを握り締め、掌で燃やした。
「聞こえるか、メガキャノン・シグマ!!小娘には1体で十分だ!!逃げた奴らを追え!!」
『リョウカイ シマシタ』
「脱出できるでしょうか・・・」
走りながらトランクスが口を開く。
「その時は壁を破壊して脱出するさ・・・まだオラたちが逃げ出した事を知らないうちは出口からこっそりと脱出だ」
ヤムチャたちは長い廊下をひたすら走る。
すると目の前に人影が現れた。
「マッテイタゾ」
「バレてしまっていたようですね」
悟飯は身構える。
「ダッソウシタ ツミハオモイ」
「キサマラモ モウスグ コウナル」
1体のロボットが傷だらけのパンを持っていた。
「パン!」
「パンちゃん!」
「オンナノクセニ コトバヅカイガ ワルイ」
「マッタク オヤノカオガ ミテミタイゼ」
ロボットはパンはヤムチャたちに放り投げる。
「・・・や・・・は・・・け・・・だろう・・・・・・」
「ウン?」
悟飯は何かを呟き始めた。
「ご、悟飯さん!落ち着いてください!」
トランクスが悟飯をなだめようとするが、悟飯の怒りは止まらなかった。
「モシカシテ キサマガ ソイツノオヤカ」
「ドンナ オヤカトオモエバ」
そして悟飯の怒りが頂点に達した。
近くにあったイスを吹っ飛ばし、ポケットから何かを取り出した。
「は、ハマキ!?」
そう・・・悟飯が取り出したのは葉巻だった、火そしてをつけ、一服する。
「親は関係ねえだろ? 親は!!おー!!!!!」
ヒュン!!
風を切り裂く音が聞こえ、次の瞬間1体のロボットが吹っ飛んだ。
「ナ・・・ナントイウ ハヤサダ・・・・・・」
ロボットたちはデータにない悟飯の凶変ぶりに恐怖を感じていた。
「おめえら、オラたちと戦う気か?」
「ソウダ! キサマラコソ タッタ3ニンデ ワレラトタタカウキカ?」
「さ・・・3人?」
疑問に思ったトランクスは辺りを見渡す。
「あー! ヤムチャさんがいない!!」
「ヤムチャはまた逃げたのか」
すでにヤムチャは5体のロボットが現れて時に逃げ出していた。
「サッキノ ニゲダシタ オトコ・・・ヨソウイジョウノ ヘタレダ・・・」
ロボットの一人は呟いた。
次回 「公権力横領サイヤ人 孫悟飯」