第15話 「懐かしのリズムでルード攻略」
「あんた!ここから出る方法教えなさいよ!!知っているんでしょ!!!」
パンはドルタッキーの胸倉をを掴み、脅した。
「ぐっ・・・く・・・くる・・・し・・・い・・・・・・」
ドルタッキーは窒息死一歩手前。
「そうだ!さっさとここから出る方法を吐く事だな!!」
相手が弱いと強気になるヤムチャが叫んだ。
ドルタッキーは迷っていた。
ドクターミューに裏切られルードに吸収されてしまった・・・しかしここでルードを破壊されてしまうと自分の命が危なくなる・・・
「さぁ!早く言いなさいよ!!」
「・・・ふん!そ、そんなこと・・・絶対に言えん!!」
ドルタッキーはドクターミューの恐ろしさを自負している。
だからこそ彼は拒否した。
「そう・・・だったら仕方が無いわね・・・・・・」
パンは腕組みをし、ニヤリと笑った。
「パラパラブラザースのみんな〜!」
パンの声と共にパラパラブラザースの3人が現れた。
「やっと踊れるパラ」
「それにしてもこの作者、我々の語尾に『パラ』をつけるのを忘れてたパラ」
「気づいたのが、29日にDBGTのビデオを見てた時だったらしいパラ」
「・・・な・・・き、貴様ら・・・何故ここに・・・・・・」
「オレたちもルードに吸収されたんだパラ」
「だからオレたちもここから早く出たいパラ」
「ということで覚悟はいいパラか・・・」
3人はドルタッキーの前に立ちふさがり、踊りだした。
「ま、まさか・・・や・・・やめろ〜!!!」
「ひ・・・ひぃ・・・も・・・もうやめて・・・くれ・・・れぇ・・・」
パラパラブラザースは踊りで相手の身体の自由を奪う力の持ち主達であった。
「やめて欲しかったら〜ここから出る方法を教えるパラ〜♪」
流れる音楽に合わせてボンパラがドルタッキーに質問を投げかける。
「それなら〜あのコアを破壊すればでれますよ〜♪」
つられたのかドルタッキーも音楽に合わせて答える。
「コア・・・?」
パンはドルタッキーが指を指した方角へ足を運ぶ。
すると目の前に赤い、大きな物質が現れた。
おそらくこれがルードの弱点であるコアであろう。
なぜ弱点があんなにもはっきりと見えるのか・・・普通は隠すだろうという突っ込みが入りそうなぐらい、無防備の状態でコアは動いていた。
「あれを破壊すればいいのね」
パンは両手を突き出し気を溜め始めた。
「はっはっはー!!」
辺りに叫び声が聞こえる。
声の主はヤムチャであった。
「いくらパンちゃんだからといって、コア破壊という手柄を渡すわけにはいかないぜぇ〜!!」
ヤムチャは右手から繰気弾を生み出した。
「この手柄・・・ヤムチャ様がいただい・・・ぐはっ!!」
ヤムチャがまさに繰気弾を放とうとしたときだった・・・
気の充電が終了したパンは、ヤムチャにかまわずコアに向かって気弾を放ったのだ。
気弾はヤムチャと共にコアに直撃した。
「やったわ!」
喜ぶパンであったがやったのはヤムチャだけであり、コアは全く無傷であった。
「どうして・・・ちゃんと攻撃したのに」
「そんなことではダメだ!ちゃんとしたやり方があるのだ!!」
ドルタッキーは落ち込むパンに対し叫んだ。
「なら、そのやり方というのを教えなさい!!」
「フン!言うと思っているのか・・・」
強気なドルタッキー、しかしそれも次の言葉で崩れ去るのであった・・・
「パラパラブラザース・・・」
「や・・・やめろ〜!!!!!」
数分後・・・
ドルタッキーを躍らせて得た情報は、『精神と肉体を同時に破壊しなければここから脱出することができない』。
つまり内と外から同時にコアに攻撃しないとルードを破壊することができないのだ。
「脱出の方法が分かったとしても、そのことを外にいるおじいちゃん達に伝えることができないわ・・・」
愕然とするパン。
「あっ!それならオレたちがテレパシーで伝えてやる」
ボンパラはそう言うと、準備に取り掛かった。
「あんたたち・・・アニメみたいにまどろっこしいやり方でテレパシー使ったら・・・殺すわよ!! あんなのがあったからGTは駄作だなんて言われたのよ!!!」
パンは指をポキポキと鳴らした。
「ひいぃぃぃぃー!!わ、分かりました!!」
ボンパラたちは内にいる全員の声が外の悟空たちに届くようにテレパシーを設定しなおした。
「・・・っていうことなよおじいちゃん、ワン・ツー・スリーのタイミングで同時にコアに攻撃するのよ?いいわね!!」
『お・・・おう・・・・・・』
頼りない悟空の声。
それもそのはず、悟空はリズム感がまったくなかったのだ。
もちろんパンと悟空のタイミングはまったく合わず失敗がかさんだ。
『もう一回頼む・・・』
「いいかげんにしてよおじいちゃん〜!これで決めるわよ!!」
パンが両手を突き出す。
しかし次の瞬間、膝を地面につけ倒れた。
「どうした?」
ボンパラたちがパンに近づく。
「き、気弾が出せないわ・・・」
さきほどからのコアへの攻撃、ドルタッキー、ヤムチャへの攻撃により気弾のエネルギーが急激に減少し、気弾が出せないまで消耗していた。
「この中で気弾を使えるのは君しかいないのだよ・・・」
「頑張って!!」
パンは周りの言葉に後押しされ、立ち上がる・・・
しかし手は震えるだけで気が溜まる事はなかった。
誰もが諦めかけた・・・その時だった!!
「誰かお忘れじゃないですか・・・」
一斉に後ろを振り向く、そこに立っていたのはヤムチャだった。
「あのコアに繰気弾を詰め込んだ弾にさらに繰気弾を詰め込み、攻撃すればいいんだな・・・」
『ヤ、ヤムチャさん・・・魔弾銃がないですから無理ですよ』
すぐにトランクスのツッコミが入る。
「ハーディスでもいけるぜ!」
ヤムチャは叫んだ。
倒れたパンの代わりにヤムチャが攻撃をするが、パンの時よりも酷くなっていた。
「ぜーは、ぜーは・・・そもそもワン・ツー・スリーというのが気にくわん!!」
急にヤムチャは愚痴を漏らした。
『じゃあどんなのがいいんだ?』
悟空がヤムチャに訊ねる。
「やっぱり、巫女さん・メイドさん・看護婦さんだな!!」
ヤムチャの言葉に対し、もはやヤムGTのツッコミキャラと化したトランクスがすぐにツッコミを入れる。
『ヤ、ヤムチャさん!看護婦さんではなく看護師さんですよ!!』
『トランクス・・・ツッコミどころが違うぞ!!』
悟飯は逆にトランクスにツッコミを入れた。
「ダメか・・・ならこれならどうだ・・・?」
ヤムチャはボンパラに伝える。
「なんだそれは・・・なんかのおまじないか?」
「とりあえず悟空に伝えてくれ、オレは繰気弾の気を溜める!」
ボンパラはヤムチャに言われたとおり悟空に伝えた。
『おお!懐かしいな』
『それなら何にも問題ないですね』
『ヤムチャさんにしては真面目な考えだ・・・』
外にいる悟空たちもヤムチャの意外な考えに驚いていた。
「みんなも一緒に叫んでー!」
パンが周りにいる人に叫んだ。
「よしっ・・・行くぞ!!」
ヤムチャの声と共に、かけ声が・・・
「夏だ!」
「プールだ!!」
「そ〜れ〜!!!」
「ロート子供ソフト!!!!」
かけ声と共にヤムチャと悟空の手から気弾が放たれた。
二つの気弾は同時にルードのコアを貫いた。
「があああああああああ―――――――!!!!!」
コアを失ったルードは壊れたように暴れまくる。
するとルードの中にいたパンたちの身体が光りはじめる。
光はルードの体内を抜け出し、外へ放出された。
「やったあー!外に戻って来れたわー!!」
喜ぶパン。
「まぁ、これもすべてオレのおかげだな!!」
ヤムチャは久しぶりの自分の手柄に大きくえばった。
「ギルルルル〜」
安全を確認したのか、ギルが勢いよく飛び出した。
「はっはっはー!前回は貴様に手柄を取られたが今回はオレの勝ちだな!!それよりもお前、今まで恐くて隠れていたのか・・・おい」
ヤムチャは勝ち誇ったかのようにギルのホッペ(?)を押す。
ギルはヤムチャの言葉を理解したのであろう・・・口から何かを吐き出した。
ギルが吐き出した物は、ルードの電源スイッチと書いてあった。
「もしかしてあの機械が止まったのはギルのおかげなのか?」
ヤムチャが手柄を取ったことで沈んでいた悟飯が口を開けた。
「いや!そんなことはない!! ドールオタッキーだっけ・・・あいつが弱点はあのコアだって・・・・・・」
ヤムチャは必死に反論する。
「もしかしてドルタッキーが言っていた弱点って嘘だったのかしら・・・」
「パ、パンちゃんまで!!・・・違う!やつを倒したのはこのオレだ―――っ!!!」
正確にいえば倒したのは悟空とヤムチャである。
ヤムチャたちが討論している間に、ドルタッキーは逃げ出していた。
「な、なんてやつらだ・・・あのルードの弱点は嘘だったのに・・・・・・」
呟きながらドルタッキーはカプセル型の小型宇宙船に乗り込み惑星ルードを後にした。
「まずは惑星M2へ・・・ドクターミュー様にご報告しなければ・・・」
ドルタッキーを乗せた宇宙船は闇夜の宇宙の中をつき進んでいった。
次回 「裏切りのギル・・・そしてヤムチャも・・・」