第12話 「ダンシング イズ ヤムチャ」
ヤムチャは大気圏突入する前に決着をつけようと、宇宙船に繰気弾を放った。
チュドーン!!
操気弾を喰らった宇宙船は、回転しながら地上へ落ちていく。
「い・・・一体何があった!?この宇宙船は大気圏突破能力がないのか!?」
「い、いえ!何者かに追撃された模様です!」
「出力64%まで低下・・・」
慌しくなる船内、宇宙船が地に機体をつけた。
「さっさと出てきやがれ!そしてドラゴンボールを渡せ!!」
ヤムチャは宇宙船に向かって叫んだ。
「貴様の仕業か・・・よくもやったな・・・」
「やったなぁー!」
「やったのだー!」
謎の3人組はヤムチャの前に姿を現した。
「我が名はボンパラー!」
「オレはソンパラー!」
「ボクはダンパラー!」
「「「我らと勝負するというのか・・・!!」」」
「ごちゃごちゃ言ってないでかかって来い!!」
ヤムチャは一歩前へ出る。
「まぁ、待て!まずは戦う準備をさせてくれ!!」
「待ってくれー!」
「待つのだー!」
謎の3人組は突然、鎧を脱ぎだした。
実は彼らの鎧はスピーカとなり、そこから発せられる音で相手の動きを封じることができるのだ。
「準備は整った・・・スイッチ・・・オ、ぐはっ!!」
ボンパラがスイッチを押そうとした時、背後からヤムチャが攻撃を仕掛けた。
「貴様らの準備なんてどうでもいいんだよ・・・さっさとドラゴンボールを渡しやがれ!!」
「「「ひ・・・ひぃー!!」」」
数分後、ボンパラたちはヤムチャに拘束された。
手柄を奪われたヤムチャの力は通常の何倍にもなっていた。
「さて、ドラゴンボールを渡してもらおうか」
「そ・・・そんなものは知らん・・・・・・」
「知らんぜー!」
「知らんのだー!」
「思いっきり言っていただろうが!!」
ヤムチャは自分より弱い相手だと、強気になる。
「そうか・・・あの宇宙船の中だなぁ〜」
「ギクッ!」
「ギクリ!」
「GIKURI!」
「どうやら図星みたいだなぁ〜・・・ああ〜!」
ヤムチャはボンパラたちを見下し、宇宙船へと歩き出した。
ボンパラたちの宇宙船はヤムチャたちが乗ってきた宇宙船とほぼ同じ構造をしていた。
ヤムチャは奥へと進んでいった。
コックピットにはすぐに辿り着いた。
しかし、先客が・・・
「あっ!ヤムチャさん〜♪ドラゴンボールなら私がもう見つけたわよ」
「ギルルルル〜♪」
パンとギルであった。
て・・・手柄が・・・・・・オレの手柄が・・・・・・
ヤムチャじゃ魂が抜けたように・・・むしろ抜けて、放心状態になっていた。
「1・・・2・・・3・・・うん!全部あるある!」
パンは嬉しいそうに両手でドラゴンボールを持った。
「さぁ、戻りましょう」
・・・!?
この時、ヤムチャは自分がパンと二人きりである事に気づいた。
(もしかしてこれって・・・密室・・・ふたりっきり・・・ぐふふふふ・・・)
ヤムチャはよからぬ事を考えた。
「パンちゃん!やつらの話によると、アジトにドラゴンボールが2つあるみたいだぞ!!」
「えっ!?そうなの・・・?」
「そうだ!ここで提案なのだが、オレたちでそのアジトに行ってドラゴンボールを奪わないか?」
パンは少し考え込む、そして口を開いた。
「・・・それいいね!私たちでドラゴンボールを持って帰れば、みんな私たちを尊敬するに違いないわ!」
(くっくっく・・・うまく罠に引っかかったな・・・)
ヤムチャはニヤリと笑った。
ゴゴゴゴゴゴ・・・!
「な、なんだ?」
「お、おおー!」
外にいた悟空たちは大地が揺れているのに気づく。
「あっ!?パンちゃんが忍び込んだ宇宙船が動き出した!!」
パン(とヤムチャ)を乗せた、宇宙船は宇宙へと消えた。
「あ・・・あれ?ヤムチャさんも居ませんよ・・・」
「ヤムチャはさっきあの宇宙船に入って行っていたぞ」
「ええー!じゃあ、パンちゃんは今、ヤムチャさんと二人きりじゃないですかー!!大丈夫かなパンちゃん・・・」
「その点は大丈夫・・・」
一番心配しているはずの悟飯が自信ありな感じで答えた。
「それはどういうことですか・・・」
「ヤムチャさんがパンに触った瞬間、ヤムチャさんの体に電流が流れるように服を改造しておきましたから・・・踊らされていると知らずにね・・・ニヤリ」
「・・・そうですか」
トランクスは一体いつヤムチャさんの服を改造したのだろうという疑問が残った。
・・・
「ぎゃああああああああああああああああ――――――――っ!!!!!」
敵のアジトに着く前に、ヤムチャは622回の電流を浴びた。
次回 「スーパードールヤムチャ」