※この物語は『狼拳爆発!!ヤムチャが殺らねば誰が殺る』の続編です。
まずは物語を読む前に、前作の『狼拳爆発!!ヤムチャが殺らねば誰が殺る』を読む事をオススメします。
いろいろな設定や物語を知り、より一層楽しめる事でしょう。
舞台はドラゴンボールGTです。
ですが作者である私がGTのビデオを入手できなかった事、内容をあんまり覚えていないことから、GTとは違ったストーリーになるかもしれませんが、ご理解してくださるようにお願いします。
第1話 「ヤムチャ伝説の新たなる幕開け」
悟空が天下一武道会にてヤムチャの生まれ変わりであるチャムヤと出会い、一緒に修業に旅立って数年の時が過ぎた。
その日が来るまでは地球は平和であった・・・その日までは・・・・・・
ここは天界にある神様の神殿。
凄まじい衝撃音と共に大きく揺れていた。
「・・・特別に創った部屋でしたが、あの二人の戦いは想像以上に凄まじいようですね」
「うん、だけど神様が創った部屋、そう簡単に壊れたりしない・・・」
「そうだといいのですが・・・」
ここにある神殿を守る神様であるデンデと付き人のミスターポポが衝撃でボロボロになっていく神殿を心配そうに見つめながら話していた。
今天界で戦っている二人とは悟空とチャムヤだった。
彼らは修行卒業試験として、お互い拳を交えていた。
「!?・・・どうやら終わったようですね」
デンデが二人の気が小さくなっていくのを感知し、それと同時に神殿の入り口まで歩き始めた。
「二人ともお疲れ様でした」
デンデは先ほどまで戦いをしていた二人に言葉をかけた。
チャムヤは悟空の肩を借りて立っていた。
「ご、悟空さん・・・も、もう大丈夫です・・・」
「そうか」
悟空はチャムヤを支えていた手を離した。
「く・・・オレはやっぱり最後まで悟空さんに勝つ事ができませんでした・・・卒業試験は不合格ですね・・・・・・」
チャムヤは思わず顔をうつむく。
「なにいってるんだチャムヤ!勝ち負けなんて関係ねぇさ、オラは今までの修業でおめえがどれだけ学ぶ事が出来たか知りたかったんだ・・・」
「だとしてもオレは・・・」
「・・・ふぅ・・・チャムヤ、おめえは合格だ!オラが教える事はもうねえ・・・」
「えっ? ご、悟空さん・・・」
「何驚いてるんだ・・・おめえは合格だ!あとは自分の道を歩いて頑張るんだ!!」
「悟空さん・・・何年もオレにつきあってくれて、ありがとうございました!」
「礼なんていいさ・・・そういえば、一つ気づいたんだ・・・・・・」
「なんですか?」
「おめえ、足元がおるすだったはずだが、すっかりそれが無くなってしまってる・・・一体どうしたんだ?」
悟空が意味深なセリフを話す。
「実は、卒業試験の時に足元がおるすでは卒業できないと思って悩んでいました・・・そして自分の心の奥底にほんのわずかの悪が潜んでいた事に気がついたんです!」
「・・・どこかで聞いた事がある話だな・・・・・・」
悟空は少し嫌な予感がした。
「そこでオレは苦しい修業の末にその悪を追い出したのです、そしたら足元がおるすなのが消えていました」
チャムヤの言葉に一同に緊張が走った。
「悪を追い出した!!」
「足元がおるすなのが消えた!!」
「は、はい・・・」
「ご、悟空さん・・・これはヤバイかもしれませんね・・・・・・」
「ああ・・・もしかしたら手遅れかもしれないな・・・・・・」
悟空たちの言葉は当たっていた。
こうしている間にも、地球にある平和の文字が消えかかろうとしていた。
悟空とチャムヤが卒業試験で戦っている間に神殿に忍び込んだ者たちがいた。
その者たちとはかつてドラゴンボールを集めて世界征服を目論んだプラフ一味であった。
彼らは長い年月によって年老いていたがドラゴンボールに対する執念と知識は高まり、神殿内に封印されてあるといわれるドラゴンボールの存在を知った。
「ふっふっふ・・・これだ・・・これこそが先代の神が生み出した究極のドラゴンボール!!」
ピラフたちの前に地球のドラゴンボールと同じ大きさのドラゴンボールが7つ置かれてあった。
しかし星の色が黒であり、そのドラゴンボールから只ならぬオーラが発せられていた。
「このドラゴンボールは普通のドラゴンボールよりも強力な力を持つ、そのため先代の神は生み出したが一度も使わずにここに封印していたというわけだ・・・」
「あなたのおかげで神殿内に楽に入る事ができましたよ」
「ふっ・・・何、オレはここにある幻のドラゴンボールとやらを見たかっただけだ・・・」
黒のフードを被っている男は口を開いた。
「「ピラフさま、早く願いを叶えましょうよ」」
ピラフの隣にいた部下のシュウとマイは同時に喋った。
「う、うむ・・・そうしよう・・・・・・これで世界はこのピラフさまのものに・・・はっはっは!!」
笑うピラフは呼吸を整え、大きく息を吸った。
「いでよ神龍!!そして願いを叶えたまえ!!!」
(ふっふっふ・・・利用されている事も知らずに・・・今のうちに笑っておくがいい・・・・・・)
フードの隙間から十字の傷が見えた。
星の色が黒い7つのドラゴンボールが光だし、巨大な神龍が現れた。
普通の神龍と違い、体の色が赤い神龍であった。
「さあ願いをいえ・・・・・・」
赤い神龍が口を開いた。
「(ごくん)・・・さ、さあ言うぞ・・・・・・」
ピラフは呼吸を整え、大きく息を吸った。
「何やってんだおめえら・・・」
「えっ?」
第三者の声が聞こえ、一同はその声のする方向に目を向けた。
そこには只ならぬ気配を感じ、神殿内を探索していた悟空の姿があった。
「ん・・・お、おめえらあの時の・・・・・・」
「あああ〜!おまえはあの時のこぞう!!」
お互い久しぶりの対面となった。
「懐かしいな〜、ってもいってられないみてえだな・・・後ろのやつは何だ?」
「く、くそ〜またしても邪魔しよって・・・」
悟空が質問するが、ピラフには聞こえてなかった。
すると、フードの男が悟空の方へやってきた。
「悟空!あいつらはこの神殿に封印されていたドラゴンボールを使い、世界征服の願いを叶えようとしているんだ!」
「き、きさま〜!う、裏切ったな!!」
ピラフは激怒し、被っていた帽子を地面に叩きつけた。
「あれ?・・・おめえなんでオラの名前知ってんだ?」
「話はあとだ、まずはあいつらを・・・」
「そ、そうだな!」
悟空とフードの男はピラフたちを睨んだ。
「ふ、再び邪魔をされて願いは叶わぬのか・・・く、くぬぬ・・・おのれ〜あの時のように小さければ・・・あの小さい姿なら、倒せるというのに・・・ちくしょう〜!!!」
ピラフは二人に向かって指を指した。
「いいだろう、その願いかなえてやろう・・・」
「へ・・・?」
神龍の言葉の後、悟空とフードの男が光に包まれた。
「な、なんだ?」
「こ、これは一体・・・」
二人は光に包まれた自分の体を見て、慌てていた。
しばらくすると、二人の体はどんどん小さくなっていった。
「願いはかなえてやった、ではさらばだ」
神龍がドラゴンボールへ戻り、7つのドラゴンボールは神殿の天上を破って空へ高く舞い上がった。
そして、7つのドラゴンボールはバラバラに飛んでいった。
その場に残されたのは、放心状態のピラフ一味と子供の姿になった悟空とフードの男。
しばらくして騒ぎを聞きつけてデンデたちがやってきた。
「大丈夫ですか悟空さん・・・って!」
やって来たデンデたちはビックリしていた。
そこに居たのはさっき会った大人の悟空ではなく子供の悟空だった。
「ようデンデ!」
「えっ、あなた・・・ご、悟空さんですか?」
「何言ってんだよオラに決まってるじゃねえか・・・」
「も、もしかして・・・封印されていたドラゴンボールを使ったのか」
ミスターポポが質問を投げかけた。
「オラはよくわかんねぇや・・・ただ神龍みたいなのがさっきまで居たような・・・・・・」
「そ、そんなぁ〜」
デンデは地面に腰を下ろし、落胆した表情を浮かべる。
「封印されていたドラゴンボールは強力な力を持っている、だけどそれと同じく恐ろしい効果ある・・・」
「それってどんな効果なんだ?」
子供の姿になって声も変わってしまった悟空がミスターポポを見上げて喋った。
「一年間のうちに宇宙に散った7つのドラゴンボールをそろえないと、地球、消滅する・・・」
「「なんだって〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」」
悟空とフードの男が声をあげた。
「そ、そんな・・・オレの願いが・・・・・・」
フードの男は上の空で歩き始めた。
「ところで悟空さん・・・あのお方は?」
「オラにもよくわからねえが、オラと同じくドラゴンボールで子供になってしまった奴だ」
歩きまわっていた男のフードが取れて、顔を現した。
顔を見た、悟空たちは驚きの色を隠せなかった。
「お、おめえは・・・ヤ、ヤムチャ!!」
フード男の正体もとい、悟空と同じく子供の姿になってしまったのは、チャムヤから追い出された悪・・・そして足元がおるすな存在であるヤムチャであった。
この日、地球に長年続いていた平和が消えた。
次回 「主役はオレ! ヤムチャ宇宙に飛び立つ!!
」