第六話「狩猟者」

天津飯は冷静に栽培マンとの間合いを量って移動する。
遠距離は溶解液、近距離は自爆の一撃必殺を持つ栽培マンが相手では、うかつに近づく事も離れる事もできなかった。
汗が天津飯の頬を流れる。
そして場に沈黙が続く。
沈黙を破ったのは栽培マンだった。
素早く天津飯の後ろへ回り、頭から溶解液を放った。
天津飯は溶解液を紙一重でかわし、すぐさま栽培マンに攻撃を加えた。
溶解液を放った後にスキができる事を知っている天津飯だからこそできる攻撃であった。
「ふうっ・・・」
一息つく天津飯であったが、倒れた栽培マンはすぐに起き上がり再び襲いかかってきた。
溶解液では避けられると反撃を喰らってしまうという事を学習したのであろう、栽培マンは天津飯から離れずに肉弾戦を挑んできた。
しかし、肉弾戦は天津飯に分があった。
抱きつかれて自爆されないように、時には栽培マンの手を弾いたりし反撃のチャンスを待っていた。
「だあっ!」
一瞬のスキをついて天津飯が栽培マンを衝撃波で吹っ飛ばした。
今度はゆっくり立ち上がる栽培マン。
息切れをし疲れた顔をしていたが、しばらくして笑みを浮かべた。
すると栽培マンが天津飯の後ろの方を指差した。
天津飯はゆっくり自分の後ろを振り返る。
すると、そこにはもう一匹の栽培マンと捕まった餃子の姿があった。
「チャ、餃子・・・!!」
天津飯は唇を噛み締めた。



ドカ、ガンッ、バガッ、ドッ、ドゴォ、バキッ・・・
人が殴られている音が辺りに響く。
人質を取られた天津飯は栽培マンの攻撃をただひたすら喰らうしかなかった。
「がはっ・・・」
ついに攻撃に耐え切れず天津飯は地面へ倒れた。
(くっ、餃子が人質に捕られているのはやっかいだ・・・なんとかして餃子を助けないと・・・・・・)
倒れながらも人質である餃子の救出を考える天津飯。
しかし栽培マンはそれに気づいたのか、一匹の栽培マンの頭が二つに割れた。
それは溶解液の準備であった。
人質に捕られている天津飯は避ける事ができない・・・
そして今、溶解液が天津飯に放たれた。
「む・・・無念・・・・・・」
天津飯は死を覚悟し、目を閉じる。
・・・
・・

「・・・い、生きている・・・何故だ・・・・・・?」
自分が生きている事を確認した天津飯は静かに目を開ける。
すると目の前には一匹の栽培マンが倒れていた。
そのものからはもう戦闘力を感じなかった。
何が起きたのか困惑する天津飯、すると後ろの方で声が聞こえた。
「せっかく狩りを楽しんでいたのに・・・どうやらとんでもない獲物に遭遇したみたいだな」
「お、お前は・・・17号!」
天津飯を助けたのはなんと17号だった。



「久しぶりだな・・・とあいさつをしていられないようだな・・・・・・」
「ま、まぁな・・・そういえば餃子は?」
「そいつならお前を助ける前に助けてやったぞ、今はオレたちの後ろにいる」
後ろを振り返ると、木の下に気絶している餃子が横かけていた。
それを見た天津飯は安心し、残り一匹の栽培マンを睨みつけた。
「ギ・・・ギィー!」
二対一と不利な状況であり、栽培マンは空へと逃げ出した。
「逃がすかっ!!」
天津飯は両手を合わせ、三角の形をつくった。
「気巧砲!!」
天津飯の手から巨大なエネルギーの塊が放たれた。
それは逃げる栽培マンを捉え、栽培マンは細胞一つ残らず消滅した。



「助かったぜ17号」
「礼にはおよばない、しかしこいつらはなにものだ・・・一応該当するデータに栽培マンというのがあるが、戦闘力が違う・・・」
「嫌な予感がする・・・17号、餃子のことを頼めるか?」
「・・・まぁいいだろう、これは一つ貸しだぞ」
「ありがとう、生きて帰ってきたら何か奢ってやるぜ」
「生きて帰ってこいよ・・・」
「ああ・・・」
天津飯はその場を後にした。



ここはとある小島・・・
小島には1件の家が建ってあった。
そしてその小島に危機が迫っていた。
「ギ・・・ギギギ・・・・・・」


  小説  DBZZ  前の話へ  次の話へ  HOMEへ戻る