第四話「忍び寄る魔の手」
真っ白な空間に爆発音が響く。
空中には連続エネルギー波を放つベジータ、地上には気弾を避ける悟空の姿があった。
「ちっ・・・」
ベジータは気弾を放つのをやめ、悟空へ向かって急降下してきた。
悟空は攻撃を真正面から受けようと、腕を交差させて顔の前に突き出した。
「なめるなよカカロット!」
防御を固める悟空に対しベジータ真っ向から勝負を挑んでいった。
「こいっ!受け止めてやるぞ!!」
徐々に悟空とベジータの距離が短くなる、ベジータの拳が悟空を捉える瞬間にベジータの姿が消えた。
突然のことで戸惑う悟空。
「こっちだ!!」
瞬間移動で悟空の左へ移動し、パンチを放った。
「だああっ!!」
吹っ飛ぶ悟空に向かって衝撃波が襲う。
しかし悟空は上体を立てなおし空中へと避けた。
「さすがだな・・・」
「自分で使っているから気がつかなかったけど、瞬間移動ってやつはやっかいだなぁ」
「お互い超サイヤ人3、そして瞬間移動・・・条件は一緒だ」
「そうだな、だけど生身の超サイヤ人3は気の消耗が激しい・・・おめえの場合は慣れていないから相当消耗するはずだ」
「そんな事は分かっている、初めから超サイヤ人3で倒せるとは思っていない・・・これはあくまでも貴様が持つ力をオレも身に付けた事を知らしめるだけにすぎん」
ベジータは超サイヤ人3の変身を解き通常の超サイヤ人へとなった。
「次は何を見せてくれるんだ、界王拳か元気玉か?」
「本当はそいつも身につけたかったが、界王の奴が教えてくれなかった・・・殺すぞと脅したがもう死んでいるから無理だったぜ・・・」
「酷いことするなぁ〜ベジータ」
「だまれ!黙れ!!そんなことより、そろそろ決着をつけるとするか・・・」
「そうだな・・・」
悟空も超サイヤ人3から超サイヤ人へと戻り、息を整えた。
悟空とベジータは知らなかった・・新たなる敵の存在を・・・・・・
はしる・・・
強い者を求めて走る・・・
森をかき分け、辿り着いたのは大きな町。
「ギ・・・ギギ・・・・・・」
栽培マンの辿った道には血と今は動かない人間があった。
さらに強者を求めて辺りを見渡す。
「ギギギ・・・グエ・・・・・・」
栽培マンが新たなる獲物を見つけた。
ここは町の中ではひときわ目立つ大きな家もとい敷地・・・
「ヤムチャさま〜」
空を飛ぶネコが敷地内で寝ている男に向かって喋った。
「おおプーアルか・・・どうした?」
ヤムチャと呼ばれた男は上体を起こし、大きく背伸びをした。
「ブルマさんがPPキャンディが入っている袋を探しているらしいのですが分かりますか?」
「それなら2階のトイレの隣の部屋にあるタンスの3番目に入ってるはずだ」
「さすがヤムチャさま!だてに30年近くもここに居座っていませんね」
「プーアル・・・それは誉めてるのか誉めていないのか〜!」
「ほぇへふはほいほ〜(やめてくださいよ〜)」
プーアルのほっぺをひっぱるヤムチャ。
「とりあえずその事をブルマに伝えて来い」
「わ、わかりました〜」
ひっぱられたぽっぺを抑えながらプーアルは飛んでいった。
「さて、昼寝でもするか・・・」
再び横になろうとするヤムチャ、しかしヤムチャの目の前に何かが降ってきた。
「ギ・・・ギ・・・ギ・・・・・・」
「なっ・・・さ、栽培マン!?」
ヤムチャにとって栽培マンは恐怖であった。
(なんで栽培マンが・・・?じ、自爆・・・?残された手・・・?)
ヤムチャは恐怖で足が震えていた。
それを察知したのか、栽培マンはヤムチャに襲いかかった。
「ひっ・・・ひぃ〜!!」