第三十二話「激闘」

「ペッ・・・ふはははは―――!!貴様面白いぜ・・・」
未来ベジータは口に溜まっていた血を吐き出し、笑う。
「ちっ・・・タフなヤロウだ・・・」
ベジータの手には血がべっとりと付いていた。
「オレと貴様は同じベジータというサイヤ人だ・・・だがオレには強力な再生能力を持っていてな・・・」
「あのターレスというサイヤ人や操った地球人が持っていた同じやつか・・・」
「そういうことだ・・・分かっただろう貴様はオレには勝てないと・・・」
「そうだな・・・」
ベジータは考え込んだ。
「おっ、ついに認めたか・・・」
「バカ言うな・・・!貴様を葬るのに力を抑えずに遠慮せずに殺せると理解しただけだ」
「っ!?・・・貴様にオレを殺せるのか・・・」
「再生能力が追いつかないぐらいの攻撃をしてやるぜ・・・はっ!!」
ベジータは右手を突き出し、気弾を放った。
「うおおおおおおっ!!!!!」
さらにベジータは左手も使い、連続的に気弾を放つ。
気弾が爆発する音が荒野に響き渡る。
遠くで闘っていた悟空とカカロットもその音を感知していた。
「この気はベジータ・・・」
「・・・この程度の戦闘力ではベジータ様には勝てない・・・それより相手の事を心配している暇があったらオレを倒すすべを考えるんだな」
悟空もまた強力な再生能力を持つカカロットを相手に苦戦していた。




「・・・言っただろう・・・オレには再生能力があるんだ、貴様に勝ち目はないと」
未来ベジータは気弾のダメージを一瞬で回復させた。
「今度はこちらから行くぞ・・・」
「・・・!?」
未来ベジータは一瞬でベジータの元へ移動し、左ストレートを2発放つ。
しかしベジータも持前の動体視力で見切り、紙一重でかわす。
だが未来ベジータはさらに次の攻撃を仕掛けていた。
ベジータの腹に未来ベジータのヒザが食い込んだ。
「がっ・・・」
動きが止まったベジータにさらにアッパーを仕掛ける。
まともに喰らったベジータは空へとばされた。
「くっ・・・」
体勢を立て直したベジータは地上を睨みつける、しかし地上には未来ベジータの姿はなかった。
未来ベジータはあの一瞬でベジータの後ろにまわっていた。
そしてベジータの頭にめがけて手刀を放つ。
「なめるなよっ!!」
ベジータは手刀を左手で払い除け、さっきのおかえしと言わんばかりに拳を思いっきり腹に叩き込んだ。
「がはっ!」
「吹っ飛べ!!」
ベジータは両手を突き出し気弾を放った。
未来ベジータは気弾と共に上空へ消えて行く・・・
「はあ・・・はあ・・・ふぅー・・・」
ベジータは乱れていた息を整え、気弾と共に消えていった未来ベジータの気を探る。
(どうやら戦闘力をゼロにコントロールしてオレに近づくつもりだな・・・)
ベジータが近くで感じことができた気は悟空とカカロットだけだった。
「・・・!?カカロット(悟空)の気が極端に小さくなっていやがる・・・どういうことだ」
悟空の気が小さくなり始めたことを不思議に感じたベジータは悟空の元へ急いだ。




「・・・ち、ちくしょう・・・油断した・・・・・・」
悟空は地面に這いつくばった状態になっていた。
「その状態ではどうする事もできまい・・・その効果はしばらく続く、まぁその前に死んでもらうがな」
カカロットが地面に倒れている悟空に向けて右手を突き出す。
「終わりだ・・・ちっ!?」
悟空にトドメを刺さずにカカロットは空へ跳ぶ。
するとカカロットが居た所を気弾が通過する。
「無事かカカロット」
悟空のピンチを救ったのはベジータであった。
「あぁ・・・なんとかな・・・気をつけろ!奴は不思議な薬を使う・・・かかっただけでもヤバイぞ」
悟空の言葉にベジータはカカロットの手に持っているビンを睨む。
「この薬はシッポを握られて力が抜ける状態と同じ状態になる薬だ・・・飲めば長期間効果は続くがかかっただけでもしばらく効果は続くぞ」
「ちっ、やっかいな薬だな・・・」
ベジータは身構える。
「はっ!!」
カカロットは右手に持っていたビンの蓋を開け、薬をベジータに向けて撒く。
ベジータは薬に対し舞空術で避ける。
「甘いっ!!」
避ける事を読んでいたカカロットはベジータの避けた軌道に向かって気弾を放った。
だがベジータは両手を交差させ、気弾をガードする。
「ふう・・・」
「これで終わりだ!!」
カカロットは気弾を囮にし、ベジータの背後にまわっていた。
そして腰に着けている小型のバックから薬が入った新しいビンを取り出し、薬を撒く。
「くっ・・・」
ベジータは二つの指を額に当て、集中する。
薬がベジータに触れる前にベジータの姿が消えた。
「・・・瞬間移動か!!」
ベジータの姿が倒れている悟空の近くから現れる。
「逃げ足だけは速いようだな」
「逃げ足だけかな・・・」
ベジータの右手にカカロットが身につけていたバックがあった。
それを見たカカロットは自分の腰にバックを探し始める。
「・・・・・・」
「こんな物に頼らずに実力で勝負するんだな・・・」
ベジータはバックを気で消滅させた。


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