第二十七話「最悪の敵」
「ちっ・・・しぶとい奴だ・・・・・・」
辺り一面は焼け野原となっていた、その中心に変わり果てた姿のターレスが倒れていた。
普通なら動くことすら出来ないのほどのダメージを負っているターレス。
だが彼は何事もなかった様に立ち上がり、悟空たちに襲いかかって来た。
「このままじゃラチがあかねぇ、一気にカタをつけるぞ!悟飯、ベジータ」
「分かったよ父さん」
「オレに指図するな・・・と言いたいところだがいいだろう協力してやる」
3人はターレスに気づかれないように気を静かに両手に溜める。
それを見たターレスは3人に向かって跳び上がった。
「いまだ!!!」
悟空の合図と同時に3人は空へ上がり、気を集中させていた両手を突き出した。
「「「はーっ!!!!!」」」
狙いは地上のターレス。
3つの気弾が1つになりターレスに直撃・・・大規模な爆発が生じた。
砂埃と共に、ターレスの肉片が散らばっていく。
するとベジータは地面に下り、ターレスの肉片を気弾で焼いていった。
「厄介な相手だったぜ・・・」
ターレスの肉片を全て焼ききったベジータは口を漏らす。
「そうですね・・・」
これで全てが終わった・・・しかし悟飯たちは失ったものがあった。
「ウーブにピッコロ・・・そしてトランクス・・・ウーブとトランクスは地球のドラゴンボールでいきかえらせることができるが、ピッコロは一度ドラゴンボールで生き返ってるからな・・・」
悟空の言葉に悟飯はうつむく。
しかしベジータは納得がいかなかった。
それはドラゴンボールのことではなくターレスのことであった。
「妙だな・・・追いつめられていた奴はオレたちから逃げる事を決行した、それなのに数分後になって自我を失ってオレたちに襲いかかって来た・・・」
「確かに・・・」
「もしかすると他にもまだ敵が・・・!?・・・そこに居るのは誰だ!!」
ベジータが妙な気配を察知した。
木の陰に人が立っていた。
暗くてよく見えないが小柄な体型の人だった。
「・・・あ、あれは・・・・・・」
悟飯が声を上げる。
小柄な人物とはクリリンだった。
そして悟飯は直ぐにクリリン歩み寄る。
「クリリンさん無事でしたか」
悟飯の問いにクリリンは答えない。
「どうしたんですか、クリリンさん」
今度は肩を揺すりながら喋るが、応答はなかった。
だがクリリンの腕が動きだす。
しかしクリリンの拳は硬く握られていた。
「ご、悟飯ー!クリリンから離れろー!!」
「えっ・・・うわっ!?」
悟空の叫びで間一髪のところで悟飯は攻撃をかわした。
悟飯に攻撃を仕掛けた人物・・・なんとそれは目の前に居たクリリンだった。
「い、一体どうしたんですかクリリンさん!!」
「コロス・・・サイヤジンはすべてコロス・・・・・・」
「く・・・クリリンさん!!」
クリリンの体からはターレスほどではないが超サイヤ人に匹敵するほどの戦闘力が溢れ出ていた。
「一体どうしちまったんだ・・・」
「どうやら敵はまだ潜んでいるようだな・・・」
ベジータは辺りを見渡す・・・すると今度は2つの人物が空から降りてきた。
「・・・ま、まさか・・・おめえたちまで・・・・・・」
「コロス・・・」
「サイヤジンはコロス・・・」
やって来たのはヤムチャと天津飯、彼らもクリリンと同じく誰かに操られているような状態であった。
「どうするベジータ・・・」
悟空が苦笑いをしながら話す。
「どうするも何も・・・やるしかないだろう」
牙をむくクリリンたちを見てベジータはそう答えるしかなかった。
悟空たちの様子を謎の男は遠くから見つめていた。
「今度の相手は貴様らの仲間たちだ・・・さぁ、どうする・・・今度は気弾でコナゴナにして倒すことができるかな・・・くっくっく・・・・・・」
男は笑いながらポケットからタバコを取り出し、火をつけた。