第二十六話「侵食」
「・・・来るぞ!!」
悟空の言葉に二人は反応し、悟空は超サイヤ人に悟飯は最強の戦士モードへと変身した。
そして悟空たちはターレスを待ち構えた。
ヒュン・・・
視界から消えるターレス。
「!?・・・上だっ!!」
ターレスは一瞬で悟空たちの頭上をとる。
そして右腕を大きく振り上げ、素早く振り下ろす。
後ろに下がり攻撃を回避する悟空たち。
「くっ・・・スピードだけではなくパワーまでもパワーアップしていやがる」
ベジータは今の動き、攻撃で、さっきまでのターレスではない事を察知した。
「ただ、奴自身の意識がないせいか、攻撃が単調ですね」
「ああ・・・だが油断するなよ悟飯」
悟空は右手から気弾を放出した。
「単調な攻撃しかできないなら、この気弾は避けられないはずだ!!」
悟空は単調な攻撃しかできないターレスは避けるという概念が無いと判断し、ターレスに向けて気弾を放った。
悟空の考えは当たっていた。
ターレスは気弾が自分に向けて放たれているのにも関わらず、気弾へ向かって行った。
気弾がターレスに触れる、そして爆発が生じた。
「殺ったか・・・」
「・・・いや、タフなやつだぜ」
ターレスは悟空の気弾をまともに受けながらも、悟空たちに襲いかかった。
「どいてろ!カカロット!!悟飯!!」
ベジータは迫り来るターレスに向かって両手を突き出した。
「ハアアアアアアア・・・ファイナルフラッシュ!!!!!」
ベジータの両手から巨大なエネルギーの塊が放たれる。
さすがのターレスもベジータのファイナルフラッシュは耐える事が出来ず、ファイナルフラッシュと共に森の奥へと吹っ飛ばされた。
「オレのファイナルフラッシュを喰らっては流石の奴も立ち上がれまい」
ベジータが放ったファイナルフラッシュは範囲を小さく絞ったとはいえ、森をはじめ、近くにあった物を消滅させていた。
「まともに喰らったのですから、奴は生きていないでしょう」
「・・・いや・・・・・・生きているみたいだ・・・」
「えっ!?」
悟空が地平線となった森の奥に視線を移した。
「・・・バ、バカな!!まともに喰らったはず・・・」
驚くベジータ。
だがベジータの目には左腕がちぎれ、体のあちこちに傷があり、どうみても立ち上がる事ができないターレスの姿が映し出されていた。
「どうやら、自己治癒能力も備わっていたみたいだな」
ターレスの傷口が光に包まれる、少しずつだが、傷が治っていく。
「そういうことなら・・・治療が追いつかないほどに奴を破壊する!!」
ベジータは超サイヤ人2モードに変身する。
「確かこのあたりだったはずだが・・・」
謎の男はゆっくりとしたスピードで空を飛んでいた。
スピードを上げないのは、悟空たちに自分の存在を察知されないためである。
男が見下ろす地上は地震でも起こったのだろうか・・・あたり一面ひび割れや、焼け野原が広がっていた。
「・・・見つけた」
男はゆっくりと地上へ降りていった。
そこには2人が地面に倒れていた。
男は二人のうち体の小さい男を掴む。
「気絶しているみたいだな・・・だが関係無いな」
男は懐にあるポケットから黒光りする小さな玉を取り出し、気絶している男に無理矢理飲ませる。
すると気絶していた男は立ち上がり、言葉を呟く。
「コロス」と一言・・・
そして倒れていたもう一人に向かって気弾を放つ。
その倒れていた大柄の男は跡形もなく消えていく。
「なかなかだ・・・だか今の気弾でやつらに気づかれたかもしれないな、急いだ方がよさそうだ」
謎の男は小柄の男を引き連れ空へ飛び上がった。
「楽しみにしていろよこの時代のサイヤ人・・・今に貴様らに地獄を見せてやる・・・」