第二十四話「下級戦士の天才」

真の超サイヤ人状態となったベジータとターレス。
互いに牽制をしながら、距離を縮めていく。
「りゃっ!!」
ターレスが先制のパンチを放つ。
ベジータは楽々とターレスの攻撃をかわす、ベジータの耳にはターレスの空気を切り裂く攻撃音が響いた。
「はあっ!!」
すかさずベジータはターレスにカウンター攻撃仕掛ける。
「ぐはっ!!・・・な、なんだと・・・」
ターレスが気づいた時には自分の体が神殿の柱に叩きつけられていた。
さらにベジータの急激なパワーアップに驚き、口から流れた血を拭った。
「その程度ではないだろう、本気を出せ!死んでからでは遅いからな」
ベジータは右腕を自分へ向け仰ぎ、ターレスを挑発した。
「ふふふ・・・どうやら本当に真の超サイヤ人に変身したようだな・・・甘く見ていたぜ、時代は違っていてもサイヤ人の王子ということか」
ターレスはゆっくりと立ち上がり、気を高め始めた。
「はっ!!」
右足で強く踏み込み、一瞬でベジータの目の前へ移動し、蹴りを放つ。
ベジータは咄嗟に左腕を自分の顔の横へ移動させ、ガードする。
「まだまだ!!はっ!はっ!」
今度は両手で攻撃をするターレス。
ターレスの右拳の攻撃を右腕ではらいのけ、左拳の攻撃はバックステップでよけ、ベジータは右腕を引く。
「くたばれー!!はああー!!」
ベジータの右腕から気弾が放たれる。
「ちっ!」
ターレスは迫り来る気弾を弾き飛ばし、前進する。
「そんなチンケな技で倒せると思うなよ!!」
ターレスは再びベジータに襲いかかる。
「ぐっ・・・」
ベジータは迫り来るターレスに対し、距離をあけた。
「ベジータさん!!」
「オラとの戦いで体力が低下しているんだ・・・いくら真の超サイヤ人状態で気の消費を減少させても無理があるみたいだな」
悟空の言葉どおりベジータの目の色が黒に戻った。
「くっ・・・まだ慣れていないせいか、長期間維持することが・・・」
ベジータは力を失われていく自分の体を見渡す。
「そこまでのようだな・・・」
ニヤリと笑うターレス。
「死ねーっ!!」
ターレスは両手を突き出し、気弾を巨大化させた。
「・・・!?」
「わるいがベジータは殺させないぜ、オラとの決着ついてねえからな」
悟空がターレスとベジータの間に割り入った。
「邪魔をするなカカロット!」
「オラとの戦いでずいぶん体力を減らしたはずだ・・・デンデに回復してもらうんだ、それまでオラが闘う」
悟空はベジータに背を向ける。
悟空はすでにデンデの治療を受けており、体力は全快していた。
「カカロットか・・・この星の奴らは全員殺すからな、貴様らサイヤ人も例外ではない」
ターレスはカカロットに歩み寄っていく。
「どけ・・・真超サイヤ人に変身できないものにオレは倒せん」
「・・・ということはおめえが言う、真超サイヤ人に変身できればおめえを倒せるということか・・・」
悟空は超サイヤ人へと変身する。
「言ったはずだ・・・それでは倒せな、なっ!?」
ターレスは驚いた。
なぜなら悟空の髪の色が金髪から黒髪に戻り・・・いや変化した。
「これならおめえを倒せる」
悟空は変化した瞳でターレスを睨みつけた。
「カカロット!!そいつを倒すのはこのオレだ!!」
デンデの治療を受けているベジータが遠くで叫んだ。
「ベジータに続いて父さんまで・・・ボクはなれるんだろうか・・・」
悟飯はうつむきながら両手の掌を見つめた。


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