第二話「ベジータの秘策」

「二人ともお待ちしていました、ではこちらへ・・・」
悟空とベジータはデンデの案内で神殿の中へと入っていった。
二人にとって神殿内に入ったのは精神と時の部屋を利用した時以来であったが、その時と変わりない道が続いていた。
しばらく歩くと扉が見えた。その扉は知っている扉であった。
「二人にはこの部屋で闘ってもらいます。この部屋の説明は要りませんね、精神と時の部屋と全く同じ構造の部屋です。ただし時間だけはこっちの世界と同じ早さで時を刻んでいるのでその点は注意してください」
説明が終わるとデンデはドアノブに手をかけて扉を開けた。
悟空とベジータは開けられた部屋の中へ入っていった。


「それでは幸運を祈っていますよ」
外からのデンデの言葉、それを最後に扉が閉められ外の情報が途絶えた。
悟空とベジータは最初に精神と時の部屋に入った時のように辺りを見渡していた。
新しく創った部屋であったがやはりモデルとなった精神と時の部屋と構造は同じであった。
そして二人は無言のまま外にある真っ白な空間へと移動した。
沈黙が続く中、ベジータが口を開いた。
「今度こそ決着をつけるぞカカロット・・・」
ベジータは超サイヤ人2へと変身し、身構えた。
「さすがだ、前に闘った時以上のパワーだ・・・だがオラも負けねぇ」
悟空も超サイヤ人2へと変身した。
「カカロット・・・超サイヤ人3はどうした?」
ベジータの問いに、悟空は答えた。
「超サイヤ人3はやたらと気を消費する、できればあれは使いたくねえんだ」
「ふん、今にそんな事も言ってられなくなるぞ」
「かもな・・・」
悟空は落ち着いた口調で話し、身構えた。
2度も対戦しただけあって、戦法、技、闘いの癖など理解している。それだけに最初の一撃を放つのも慎重であった。
「ずあっ!」
ベジータが腕を交差させ、手を素早く天へかざした。
ベジータを中心に爆発波が巻き起こった。
悟空は素早くそれを察知し、上空へ逃げた。
しかしベジータは一枚上手であった、後ろから悟空へ向かって突進してきた。
悟空はベジータが繰り出すパンチを紙一重でかわし、蹴りで応戦する。
「やはりこの不意打ちは通じなかったか・・・」
ベジータがつぶやきながら悟空の蹴りを処理し、反撃へ転じる。
拳や蹴りの嵐が続く・・・その中でベジータは緩急をつけて悟空へ攻撃した。
剛速球のあとのカーブの効果を連想させるかのように、悟空の腹に攻撃がヒットし、悟空を地面へ叩きつける。
悟空は素早く体勢を立て直そうとするが、ベジータの気弾が襲いかかった。
あたりに爆発音が響き渡った・・・


「瞬間移動か・・・」
煙が消え、ベジータの後ろに悟空が存在していた。
「ああ、オラには瞬間移動で素早く移動できる」
「やはり貴様と闘う場合、瞬間移動がやっかいだ・・・だが・・・・・・」
そう答えたベジータは悟空の視界から消え、後ろへ移動していた。
「・・・まさかおめえ・・・・・・」
「そうだ、この3日間の間にヤードラット星へ行って瞬間移動を学んできた」
悟空の戸惑いの言葉に対し、ベジータは迷わず答えた。
「ふっ、瞬間移動だけではないぜ・・・はあああああ・・・・・・」
ベジータの気がどんどん増えていく、さらに髪の毛も伸びていった・・・
「超サイヤ人3か・・・」
悟空が呟くと同時にベジータの超サイヤ人3への変身が完了した。
「さあ、貴様も超サイヤ人3に変身しろ!」
「ああ、勝負はこれからだ・・・」


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