第十八話「絶望の戦士達」
「ちっ・・・」
後ろに下がりながら17号はナッパの姿を目で追っていた。
「ふははははー!さっきまでの勢いはどうしたー!!」
高笑いするナッパは17号の間合いを徐々につめていった。
「はああ!!」
ナッパは右手を高々に上げ、17号に振り下ろした。
17号は素早い動きで攻撃をかわす。
「ちょこまかと・・・逃げているだけではこのオレに勝てんぞ!!」
ナッパは空へ逃げた17号に向う。
「こっちだ・・・」
しかし17号はナッパの後ろに立っていた。
「確かにパワーではお前の勝ちだが・・・相手に当たってこそパワーは初めて威力を発揮する・・・いかにパワーがあってもそれではな・・・」
「ふん!偉そうな事を言っているが、貴様はオレが超サイヤ人2になってから一度も攻撃をしていないではないか・・・臆病者め!!」
ナッパは17号に向かって気弾を放った。
「おそまつな攻撃だ・・・」
17号は簡単に気弾を避ける。
「バカめ!!」
ナッパは17号が避けるルートをあらかじめ一ヵ所残しておくように気弾を放っていたのだ。
もちろん、一ヵ所しか避けるルートがなければ相手の行動を読むことは簡単だ。
「これで終わりだ!!」
ナッパの右ストレートが17号をとらえた。
攻撃を喰らった17号の勢いは止まることなく、地面に叩きつけられた。
「はあ・・・はあ・・・ざまあみやがれ!!貴様が言うとおり当ててやったぞ・・・」
大きく開いた穴に向かってナッパは口を開いた。
「どっちを見ていやがる・・・」
「なにっ!?」
ナッパの背後で声が聞こえた。
振り向くとそこには17号が立っていた。
「はぁ、はぁ・・・さすがに今の攻撃は効いたぜ・・・はぁ・・・」
「ふん!次で終わりにしてやるぜ!!」
「そいつはどうかな・・・」
17号はナッパから離れ始めた。
「また逃げか・・・逃がさんぞ!!」
ナッパは遠ざかる17号を全力で追いかけた。
追いつくと思いきや、17号は方向を変えナッパの背後へまわった。
「こっちだ・・・」
「なめやがって!!」
ナッパはすぐに後ろを振り返ったが17号の姿はなかった。
「ふっ・・・どこを見ている、こっちだ!!」
「くそったれちょこまかと・・・」
ナッパは今度は逃がすまいと素早く反転した。
「今度こそにがさ・・・ぐっ!?」
反転したナッパは地面に倒れこむ。
「あ・・・足が・・・・・・」
ナッパは自分の足の異変に気づく。
右足は赤く腫れていた。
「ふぅ・・・やっと効果が現れたみたいだな・・・痛い思いをしたかいあったぜ・・・・・・」
17号は口から流れる血を拭き取る。
「な・・・何をしやがった!!」
ナッパは叫ぶ。
「貴様の人一倍大きいその巨体を利用したんだ・・・常に貴様の右後ろにまわるように逃げていた・・・そして背後から声が聞こえれば、お前は声が聞こえる右から回って後ろを向く・・・そして時々逆の左後ろの位置に立ち、スピードを上げる・・・常に右から回っていたのを急に左から回れば足へかかる負担は増大する・・・頭の悪いお前には分からないだろうと思うがな・・・」
「な・・・なんだとー!」
「さて今度はオレが攻撃する番かな・・・」
17号はナッパに歩み寄る。
「ぐっ・・・オレを・・・このナッパ様をあまくみるなよー!!」
足が使えなくなったナッパは舞空術で浮き上がる。
「やめておけ・・・足が地面についていない状態では素早い動きは無理だろう」
「ふっふっふ・・・」
ナッパは不適な笑いを見せる。
「つあっ!!」
17号の素早いパンチがナッパの顔にヒットする。
よろつくナッパだったが倒れることはなく、その場に静止した。
「その程度か・・・ぜんぜん効かんな」
「・・・この人造人間17号様の力はまだまだこんなもんじゃないぜ」
「なら見せてもらおうか・・・」
「いいだろう」
17号は懐にもぐりこむ、ナッパの腹に向かって左ストレートを放つ。
「・・・あぐっ・・・!!」
今度の攻撃は効いたのか、さきほどよりもよろつきかたが大きい。
「・・・くっ!」
ナッパは倒れる寸前で立ち止まり、懐にもぐりこんだ17号を掴む。
「は・・・離しやがれ!!」
抵抗する17号であったが超サイヤ人2となったナッパのパワーは凄まじく、身動きがとれないでいた。
「へっ・・・その細い首で・・・今からやる攻撃に耐えれるかな・・・」
ナッパは17号を抱えたまま高々と空へ上がっていく。
「くたばりやがれー!!!!!」
ナッパは17号を抱えたまま急降下した。
「うわあああああ―――――っ!!!」
「はぁ・・・はぁ・・・」
「これで終わりだ・・・」
ターレスはピッコロに向かって右手を突き出した。
「・・・ちっ!?」
ターレスはピッコロから離れる。
トランクスがターレスに向かって気弾を放っていたのだ。
「貴様も生きていたとはな・・・しぶといやつらだ」
「はぁはぁ・・・そう簡単にやられてたまるか・・・・・・」
通常状態に戻っていたトランクスは再び超サイヤ人へ変身し、ターレスに向かって行った。
「だあっ!!」
トランクスのパンチは空を切る。
「はあっ!!」
パンチがダメならキックと蹴りを放つが、ターレスは完全に見切る。
「く・・・くそ・・・!!」
「それでおしまいか・・・今度はこっちの番だな」
ターレスは一瞬のうちにトランクスの背後へ立つ。
「・・・がはっ!!」
ターレスはトランクスの背中に攻撃を加える。
吹っ飛ぶトランクスに追撃の気弾を放つ。
「ぐっ・・・!!」
ギリギリのところで避けるトランクス。
「いい動きだ・・・だが甘い!!」
ターレスは組んだ両手をトランクスに振り下ろす。
嫌な音が聞こえ、トランクスが地面に叩きつけられる。
「ト・・・トランクス!!」
ピッコロが叫ぶが、トランクスには反応がなかった。
「次は貴様だ」
「はあ・・・はあ・・・」
「立つのも辛そうだな、何すぐに楽にしてやるさ・・・」
ピッコロに近づくターレス。
「へっ・・・終わりなのは貴様のほうだ」
「まだ、たわ言を叫ぶ力が残っていたとはな・・・ならばその力を見せてもらおう」
ターレスは動きを止める。
「ナメック星人の力・・・みせてやる!!」