第十四話「5対5」
「はあああ・・・気円斬!!とうっ!!!」
クリリンの右手から気円斬が放たれる。
敵は気円斬の威力を察知したのであろう、受け止めず上空へ避けた。
標的を外した気円斬は後ろの巨大な岩を切り裂き、空へ消える。
「岩を切り裂くほど威力を持つ、刃状の気弾・・・まともに喰らえば危なかったな・・・」
「くそ・・・」
クリリンは悔しがる。
「本格的に戦う前に貴様の名を聞こう!」
「・・・オレの名前はクリリンだ!」
クリリンは一呼吸置いてから名乗った。
「我が名はアモンド・・・クリリンよ、貴様を殺すでっせい・・・・・・」
「?・・・」
クリリンは最後の語尾に疑問を感じた。
「ちっ・・・」
崩れ落ちる岩場、細かい石があちこちに飛び散る。
天津飯は破片を避けながら相手を追った。
ドガッ!ドカカカ!!
「!?」
死角になっていた大きな岩が崩れさる音が聞こえた。
そして敵は天津飯に襲いかかってきた。
天津飯は上体を逸らし、攻撃をかわす。
「ちっ・・・」
敵は舌打ちをしながら、さらに追撃をはかろうと間合いをつめる。
「はああああ・・・!!」
天津飯は両手を合わせ、気を集中させる。
「気巧砲!!!!!」
両手で三角形を創る、その中に見えるのは迫り来る敵。
気功砲を目の前にしても、恐れる事もなく進む相手。
「うおおおおお・・・!!!」
右腕を前に突き出す。
同時に爆発音があたりに響いた。
天津飯の前には大きな煙の壁が現れる。
「どこだ・・・気巧砲でやられたとは思えん・・・・・・」
視覚、聴覚・・・あらゆるもので敵を探す。
「・・・・・・・・・くっ・・・」
普通の敵なら相手から発する気で感知できるのだが、相手も気をコントロールすることができる。
普段から気を探る事で相手の場所を特定していただけあって、天津飯に焦りがみえはじめた。
ど・・・どこだ・・・・・・・奴は一体どこにいるんだ・・・・・・
「ふっふっふっふ・・・」
焦る天津飯を見た敵が笑い始めた。
天津飯は笑い声で、相手の場所を特定した。
「そこだ!」
拳を振り上げ移動する。
「な、何っ!?」
しかし、そこに相手の姿はなかった。
「上(こっち)だ!!」
首を上に向ける、すると敵が蹴りのモーションに入っている姿があった。
「ぐっ・・・!?」
とっさに腕を出しガードをするが、間に合わず吹っ飛ばされる。
「その程度か、ならば5分で片付けよう・・・オレの名はダイーズ、冥土の土産に覚えておけ!」
ヤムチャが間合いをつめる。
しかし、相手はピクリとも動かない。
「・・・余裕か・・・それともこのオレに恐怖し、動けないのか・・・」
ヤムチャは尚、間合いをつめる。
「今だ!狼牙風風拳!!!」
ヤムチャは素早く動きで敵に襲いかかる。
「しゃあっ!!!!」
ヤムチャの右腕が相手を捉え・・・
ることは出来ず、空を切った。
「くっ・・・」
攻撃をかわされたことで崩れた体勢をヤムチャは立て直す。
そして敵の姿を探す。
「・・・・・・」
相手は既にヤムチャの背後に立っていた。
「い、いつのま・・・ぐはっ!」
ヤムチャの体が浮き、岩場に突っ込む。
「くそったれ・・・オレより早く動けるのか・・・しょうがない、とっておきをみせてやらあ!」
そしてヤムチャは手のひらに気を集中し始めた。
「お前たちはこのラカセイと・・・」
「レズンが・・・」
「「相手をするぜ〜!」」
同じ顔の持ち主である二人が声を上げた。
「まずはおまえか・・・らっ!?」
喋っていたレズンの頭をわしづかみにするピッコロ。
「きさまらの相手をする暇など・・・・・・ないっ!!!」
右手から魔光砲が放たれる。
魔光砲はレズンの顔を破壊する。
「レ、レズーン!!」
ラカセイが叫ぶ。
レズンの体はわしづかみにしていた顔が消滅し、ピッコロの手からはなれ、地面へと落ちていった。
「こ、この野郎ー!!」
怒りを露わにし、ラカセイがピッコロに襲いかかる。
ピッコロは攻撃をかわし、ラカセイの腹に右手を添えた。
「死ね!!」
言葉の後、右手から魔光砲がラカセイを包み込んだ。
煙と共に、焼け落ちた破片が地へと向かった。
「こんな雑魚には用はない・・・」
ピッコロは戦いを黙って見ていたターレスを睨みつけた。