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第十三話「増援」

「ごほっ!!!!」
ピチャ・・・血が地面へ落ちる。
大量の血が悟飯の脇腹から湧き出ていた。
「・・・へへ・・・ざ・・・ざまあみやがれ・・・・・・」
笑みを浮かべるラディッツ、しかし彼も同じく脇腹から出血していた。
「とっさに体をねじり、致命傷を避けるとは・・・」
倒れている二人の前にナッパが立っていた。
「大丈夫か悟飯っ!?」
ピッコロとゴテンクスが駆けつけた。
「ご・・・悟飯・・・・・・」
変わり果てた悟飯の姿・・・大量の出血で顔色が変わっていた。
「さぁて、仲間のピンチだ・・・どうする・・・?」
「へっ、それはてめえも同じじゃねえか・・・」
負けじとピッコロも反論する。
「ふっふっふ、オレたちにはこの程度のケガならすぐに治す方法があるんだぜ」
ナッパは傷ついたラディッツを軽く持ち上げる。
「治させる時間を与えると思うのか・・・こっちは二人、そっちが不利なのは決定的だと思うがな・・・」
「ふはははは・・・そろそろフュージョンから30分が経つ頃だ、よけいな死人を出したくないならオレたちを見逃す事だ・・・」
「ちっ、知っていやがったか・・・」
捨て台詞を吐くピッコロ、するとゴテンクスの合体が徐々に解け始めていた。
「ま、まさか・・・もう30分が・・・・・・」
「お前達も傷ついた仲間を助けた方がいいぞ・・・」
ナッパの言葉と共に、ゴテンクスは悟天とトランクスの二人となった。




数ではこちらが有利・・・しかし悟天、トランクスでは力不足はいなめない。
ピッコロは今とるべき最善の方法を考えていた。
・・・!?
そして一つの結論をだした。
「・・・悟天!トランクス!・・・悟飯を神殿に連れて行くんだ!!」
「えっ!?・・・ピッコロさんはどうするの?」
「こいつらを逃がすわけにはいかない、サイヤ人は死にかけから復活すると力を増す・・・ここで倒しておかないとやっかいだ」
ピッコロは地面を蹴り上げ、ナッパに襲い掛かる。
「ちっ・・・」
ナッパはラディッツを地面に落とし、ピッコロの拳をさばく。
そしてカウンターの右ストレートを放つ。
ピッコロは咄嗟に左手で受け止め、ナッパを空中に放り投げた。
「悟飯を連れて行け!!早くしないと死んでしまうぞ!!!」
空中に回転するナッパのスキを見て、ピッコロが叫ぶ。
「悟天・・・お前が連れて行ってくれ」
「トランクスくんは・・・」
「オレはここに残る、少しでも戦力があったほうがいいからな・・・」
「分かった!」
悟天は悟飯を慎重に担ぎ上げ、ゆっくりと空へ浮かぶ。
「よしっ・・・ピッコロさんがあいつと戦っている間に、傷ついている敵にトドメを・・・」
トランクスはラディッツの元へ向かった。




「トドメを刺しに来たぜ・・・」
「ぐっ・・・カ、カラダが・・・う、動かない・・・・・・」
逃げようと力を入れるが、ラディッツの体は思い通りには動かなかった。
「はあっ!!!」
トランクスは腕を降り下げる・・・
!?
拳がラディッツに届く寸前、トランクスは攻撃を止め、空中へジャンプする。
するとトランクスが居た場所を気弾が通り抜ける。
気弾の出所へ視線を向ける、すると6つの影が見えた。
「まったく、情けないやつらだ・・・」
軍団のリーダーであろう男が口を開いた。
「タ、ターレス!?・・・なんで貴様が・・・・・・」
ナッパが叫ぶ。
「貴様らの情けない顔を見るためにな・・・」
「な、なんだと・・・!!」
「冗談だ、冗談・・・貴様らが苦戦する相手とはどんな奴らかと思ってな」
ターレスと呼ばれた男は顔は悟空とソックリであった。
そしてターレスはピッコロに顔を向ける。
(こ・・・この男・・・顔が悟空にソックリだ・・・それに凄まじい戦闘力の持ち主だ・・・・・・)
ピッコロはターレスの底知れぬ力を感じていた。
空中に居るターレスを含めた6人は、地面に足を降ろす。
するとターレスは傷ついたラディッツに近寄った。
「タ・・・ターレス・・・オ・・・オレを宇宙船まで連れて行ってくれ・・・そ・・・そうすれば宇宙船に備え付けられている・・・か・・・回復機能で・・・・・・」
「宇宙船に行かなくてもいい方法を教えてやるよ・・・・・・」
「!?・・・い・・・一体どういう方法が・・・・・・」
「こういう方法さ・・・」
ターレスはラディッツの顔に右手を広げた。
「ま・・・まさか・・・や・・・やめ・・・」
ラディッツが光に包まれると同時に凄まじい轟音が鳴り響く。
光が消えた頃には地面に張り付く影しか残っていなかった。
「ナッパ!この場から遠ざかる2つの気・・・そいつらを10分以内で始末してこい!できなければ・・・貴様もラディッツのようになるぞ・・・」
ターレスの言葉にナッパは体を震わせた。
「・・・わ・・・分かったぜ・・・・・・」
ナッパはしぶしぶ、悟天が去った方角へ動き始めた。
「そうはさせるか!!」
地上で見ていたトランクスがナッパに向かって飛び掛る。
「ぐっ!?」
急に足を停める、トランクスの前にターレスの周りにいた5人が立ちふさがった。
「そんなに追いたければ、オレたちを倒してからにしな!」
「ちっ・・・5分で片付けてやるぜ!」
トランクスは体の小さい双子のうちの一人に攻撃を仕掛けた。
ピッコロは戦おうとしないターレスに気づいた。
「貴様は闘わないのか?」
「あいつらを倒す事が出来たらオレが相手をする・・・」
「へっ・・・直ぐに貴様を引きずり出してやるよ」
ピッコロはトランクスの元へ急いだ。




「オレたち5人に2人で戦うつもりか?」
「無謀な・・・」
ターレス軍団がヤジをとばす。
「数より質というのを見せてやるぜ!!」
お互いが戦闘態勢に入る。
「「「ちょっと、待ったあぁーっ!!!!!」」」
ピッコロたちのさらに上から声が聞こえた。
声の主たちは、クリリン、天津飯、ヤムチャの地球人Z戦士たちだった。
彼らに一番驚いたのはトランクスであった。
「ヤ・・・ヤムチャさん・・・し、死んだはずでは・・・・・・?」
「ふっ・・・あの時は恐くて死んだふりをしていたのだ・・・だが今度はそうはいかんぞ!!」
死んだふりをして血液の流れを止める事が可能なのか?と疑問に思うトランクス。
「これで5対5・・・面白くなってきたな」
大柄で髪をみつあみにしている男が呟く。
果たしてZ戦士たちはターレス軍団を倒し、悟天と悟飯に迫るナッパに追いつく事ができるのであろうか・・・


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