第十二話「犠牲」
「うおおおおーっ!!」
大声を上げ、ラディッツが悟飯に襲いかかった。
「くっ・・・」
上、右、左、下・・・
あらゆる場所から拳の弾幕が飛ぶ。
一方ナッパは動く事もなく、ただ立っていた。
「トランテ・・・じゃなかったゴテンクス!悟飯のサポートに行ってやれ!!」
ゴテンクスはピッコロに言われたとおりサポートにまわろうと背を向けた。
今だ・・・!
全く動かなかったナッパが動き出す、右腕を振り上げ、自分を中心に衝撃波を放った。
「うぐっ!」
突然の攻撃と衝撃でピッコロとゴテンクスは見を縮め、防御をとる。
その衝撃は悟飯とラディッツにもすぐに届いた。
煙と細かい石が悟飯たちの戦いの場まで届いていた。
「!?・・・合図か・・・」
ラディッツは小声で呟き、煙に紛れて姿を消した。
「どこにいった・・・」
あたりが煙に覆われて視界はゼロ、悟飯は気配と音を頼りにラディッツを探した。
・・・・・・・・・ガラ・・・
!?
どこかで石が動く音、悟飯は音の場所へ素早く移動を・・・
「・・・えっ!?」
だが自分の体が思い通り動く事が出来なかった。
音に気をとられた一瞬に姿を消していたラディッツに後ろから捕まえられていた。
「は・・・はなせ・・・!!」
悟飯はその束縛から抜け出そうと力を込める。
しかしラディッツも全力で悟飯を押さえつけた。
「無駄な抵抗はよせ、これからお前はオレと死ぬのだからな・・・」
「・・・なっ・・・ま、まさか自殺するつもりなのか・・・」
「ふっ・・・我々サイヤ人は自爆や自殺というものは敗北に等しい行動だ、そんなことはしない!!」
「じゃ、じゃあ・・・」
「今に分かるさ」
不気味に笑うラディッツ。
「ふぅ、見つけたぞ・・・・・・」
煙の中からナッパが出てきた。
「これでおしまいだ・・・」
ナッパの右腕は金色に光っていた。
「一体なんの用だ?」
暗闇の部屋に一人の男が入ってきた。
「ここにオレを呼んだという事は、誰かが星の侵略を失敗したのか・・・」
「そういうことだ」
「ふぅ〜・・・一体どこの星だ」
「地球だ」
その言葉を聞いた途端、男の目の色が変わった。
「なるほど・・・それなら納得がいく」
男が考えこんでいると、部屋にあったモニターが画像が映し出された。
「あんたらがわざわざ手を下す必要はない・・・このオレたちが全てかだつけてやるさ」
「ほぉ・・・そんな事を言うぐらいだ、自分たちが担当した星の侵略は完了したのか?」
「くっくっく・・・あっさりとな・・・・・・」
「そんなに自信があるのならお前達に任せる」
「ふっ、期待して待っていな!」
ブツッ・・・通信が切れる。
「レズン!アモンド!カカオ!ラカセイ!ダイーズ!次のターゲットは地球だ・・・」
宇宙を走っていた5つの宇宙船はその言葉の後、その場から消えていった。